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どうして勉強しなければならないか?という子どもの頃の疑問について見聞きし考えたこと

砂地

こんにちは。

子どもの時、誰もが一度は考えたことがある疑問の一つに、

はるか

どうして勉強しなくちゃならないの?

があると思うんですが、どうでしょうか。

先日、友人達と話していて、そういや私もこう思ったことあるなぁとぼんやり思い出しました。

今日は「なぜ勉強しなくちゃならないのか」について、これまで見聞きしてきたことと、考えたことをまとめてみようと思います。

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勉強は義務でなく権利!学ぶことは生活を便利に・豊かにする

日本には「義務教育」がありますが、それは「勉強しなければならない」というよりも、保護者が「教育を受けさせなければならない」ということだと私は思っています。

子どもにとって勉強は、義務でなく、権利。

特に小学校の教育は、卒業してからもずっと使えるものばかりですよね。

国語は大人と話す時に必要な語彙力を養ってくれますし、街中で見かける漢字もたくさん習います。

算数は友達と割り勘する時や、お得に買い物したい時にはものすごく便利。

社会の「地理」は世界の美しい場所をおさえることができ、その後の「行ってみたい」という夢を育てますし、

政治や歴史なんかはこれまでの先祖が何をしてきたか知ることで、今自分が置かれている状況を把握することにつながります。

理科は、自然界における「不思議」を少しだけ解き明かし、小学生の理科は特に生活密着型のように思います。

はるか

私は理科と社会が好きでした!

何をもって「便利」か、「豊か」かは人それぞれですが、「知識」はイライラをおさえたり、不安を取り除くの役立ちます。

小学生以降の勉強は、こう考えると、毎日の生活を「より便利に・専門的に・効率よく」を追求したものになるのかもしれません。

勉強は今後の人生で対面するであろう「問題」に向き合うため

小学校も高学年になると、算数では「証明」だったりが出てきます。

テストの解答用紙も、(  )とかではなく、「証明せよ」の一言で、以下がだだっぴろく開いていたりさ。

まだ33年の人生ですが、人生って、何が起こるかわからないなと思います。

天災もあるし、人間関係や病気、親しい人や家族が抱える問題を自分のことのように感じてしまうこともあるしね。

はるか

もちろん、悪いことじゃなく、思いがけずすばらしいことが起こることも多々あります。

何にしろ、ピンチの時もチャンスの時も、自分がどう動くかによって結果は大きく変わることがあるのは確か。

私達は勉強すると同時に、「確認」という名の「テスト」を受ける機会をもちますが、それが今後の人生の「問題」に向き合う練習になっているようにも思います。

テストの先に、自分がほしいものがあるのなら、がんばって解かなければならないのです。

わかるまで、考えたり、調べたりしなくちゃなりません。

勉強は様々なことをするためのカギであり使う・使わないは自由!選択肢を多数もつため

私は中学に入ってから、特に数学が難しくなり、

はるか

生活で使わんやーん!

と思ってました。

でも、後々、「これらを使う専門的分野がある」ということを知ります。

「これらを使って仕事をする職業がある」ということも。

そりゃ、みんながみんなその仕事をするなんてことはありません。

でも、人生は何があるかわからない。

そんなつもりなくても、そっちに導かれていくこともある。

それに、結局、普通の学校で習うことは、専門学校でもないなら、ものごとの「基礎」しか習いません。

 

今は必要ないと考えていることでも「使う・使わない」は自由。

ただ、習わないよりは習っておくほうが、何かあった時に「選択肢」が増えるんだろうなと思います。

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勉強はトレーニング!ミスが許されない場でまちがえないようにする頭の回路をつくる

私は高校まで理系で、数学は数Ⅲまでやりました。

今は何を習ったかさえ覚えていません(苦笑)

私は今、日本語教師と児童文学作家というか、ものすごく「文型」の仕事をしていますが、周りは医学部だったり薬学部だったり工学部といった、「理系」に進みました。

 

話は少しそれますが、私は今年3月末までエジプトにいまして、そこで友達になったエジプト人に、聞いたことがあります。

「私の母は、医療ミスで64歳で亡くなりました。医療ミス、とても多いんです」

これを聞いて、私はびっくりしました。

エジプトへ行く前は、医療においてエジプトは日本と同等かそれ以上だと聞いていたのです。

でも、現状はこうで、他の人からも同じことを聞きました。

医療ミスの全てがお医者さんのせいということはないかもしれませんが、友達に話を聞いた時、ふと高校の時の数学の授業を思い出したのです。

あの難解な「証明」やらや、テストの時の問題の多さは、こうしたミスを減らすための訓練だったんじゃないかと。

難しいことに取り組むということは、一瞬躊躇してしまうものです。

それをどんどん解いていくという、精神を鍛えるものでもあったのではないかと。

子どもの時の失敗は、ある程度どうにでもなりますが、大人になって「仕事」としてすることは、取り返しがつかなくなることも多いです。

それをなるべく軽減するためだったんじゃないかと。

はるか

ま、私は特に数学は悲惨な点でしたけどね。98点とか。(200点満点中)

なぜ勉強するのか?知識を身に着けるとたくさんの人とコミュニケーションがとりやすくなる

大人になって、もう一つ身に染みていることがあります。

例えば趣味があって、人に話すとします。

でも、その趣味を相手が知らなかったり興味がなかったりすると、相手はつまらないと思うのが自然ですよね。

話すこっちだって、相手が望むなら全く知識がなくてもいいのですが、多少知っているか自分と同等ぐらいにわかっていると話ははずみやすく、

「また話したい」

と思うようになるでしょう。

ということで、知識は人を呼び込みます。

それが多岐にわたっていれば、幅広く人と関われますし、一つに特化していれば、その分野の人と熱く語り合えるはず。

はるか

それでは、なぜコミュニケーションが大事か。

私はコミュニケーションが苦手な方ですが、「自分という世界以外からの世界からの刺激は新しい発見と豊かさを生む」と思っています。

刺激があれば、新たなアイデアが浮かんだり、いい情報が手に入ったりすることもあります。

それらは少なからず、心を豊かにします。

ということで、どんなことでも知識を身に着けることは、ひとりぼっちにならないし、やはり人を惹き付けるように思うのです。

大切なのは、自分の知識が全てと思わないこと。

世界情勢は日々変わりますし、自分が小学校で習った時はAだったものが、今はBだったりすることもあるし。

また、よく知りもしないのに「こういうものだ」と決めつけるのは、チャンスを逃すことにしかならないので注意が必要です。

この場合、たいていチャンスが来ていたことにさえ気付かないし、周りは「やれやれ」といった感じで何も言ってくれません。

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子どもが「どうして勉強しなくちゃならないか?」聞いてきたらどう答えようか

うちの子どもはまだ5歳。

けれど、いつの日か「なんで勉強せんとあかんの?」と聞いてくるかもしれません。

その時、どう答えるか。

上記したようなことを話すのはかんたんです。

でも、ほんとにそれで納得するでしょうか。

はるか

私なら、しない(笑)

なぜなら、ほんとは「どうして?」というより、勉強がイヤだから出る疑問だからです。

楽しくなれば、もし「意味のないこと」と考えても、「どうして勉強しなくちゃならないのか」とは思わないはず。

 

じゃあ、どうしてイヤなのか、つまらないのか。

  • 上手にならない、覚えられない
  • 興味がわかない
  • 日常生活で使えない
  • テストの点が上がらない

こんな感じが多いと思うのですが、どうでしょう。

もし、

  • やればやるほど上手になる、覚えられる
  • 興味がすごくある
  • 日常生活で使える
  • テストでいい点がとれる

だったら、わりと楽しいと思うんです。

つまり、達成感がないとか、自分が成長しているのを感じられないとか、そういう理由から「イヤ」になるのかな、と。

なんだか、足ふみずっとさせられてる感じでさ。

だから、ゲームとかは楽しいんですよね。

常にパワーとかコインとかが数字化されてるし、クリアできると楽しいし。

それに、好きな時にやっていいしね。

 

さて、話はまたそれましたが、我が子にどう応えるか。

どうしよっかな。

まずは、日常生活で使えることないか、いっしょに考えるかな。

歴史だったら、とっつきやすいように歴史の漫画を読んでみるとか。

勉強だって、楽できることはしたらいいし、楽しめる方法を模索するべき。

あとは、目標。

目標から逆算して、今何しなければならないか考えた時、たとえつまらなくてもしなくちゃならないことは、ある。

仕事の「事務作業」とかみたいにね。

目の前のことにばかり集中するから、いや、目の前のことに集中するのは大切なんですが、それだけだと息がつまるんですよね。

自分がやりたいことがその先にあると確信できたら、真ん前のことが少しは軽くなったりします。

 

トップの写真は、子ども達の足跡。

今は砂地で足ふみでも、いつでもどこでもいけるように、知識を蓄えてほしいなと思います。

 

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