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日本語学校で避難訓練をしたいのでどうすればいいか考えてみる!

幼児のリュックサック


こんにちは。
日本語教師をしています、嘉成晴香(かなりはるか)です。

天職かどうかは、まだわかりませんが、死ぬまでできたらいいなと思っています。
⇒「日本語教師養成講座を出て7年!日本語教師になってよかったこと3つ_」

さて、「地震大国・日本」と言えど、近年ほんとに地震が多いですよね。私が勤務する大阪の日本語学校の学生達は、「恐怖で眠れない」と震えていました。

はるか

そして、授業中寝る。

日本人は地震に慣れていますが、留学生はそうではありません。日本人なら小学校の時から避難訓練していますので、ある程度は「非常時の知識」がありますが、彼らはそうではありません。

「日本語学校で避難訓練を定期的にしたい……」これが、私の願いです。

なぜなら、地震がそこまでたいしたことなくても、驚いた学生達によって二次災害が起こる可能性が大いにあるからです。
(みんなして我先にと階段に走り、圧迫され大怪我、など)

今回は、私が考える日本語学校の避難訓練とそれに代わる方法を書いていきたいと思います。

 

◇日本語学校で避難訓練をしたいのでどうすればいいか考えてみる!

目次

まずは学校の設備と教師用の避難時のマニュアルがあるか・周知されているか
学生の家・寮に備蓄するものは入学時にプリントで配布して伝える
災害関連・災害時に必要な語彙・表現は早目に教える
避難訓練できなくともできることはある

 

まずは学校の設備と教師用の避難時のマニュアルがあるか・周知されているか

超素人の私が、日本語学校における、思いつく限りのチェック事項を書いてみます。

  • 災害時も使える電力はあるか?(校内放送はあるか?できるか?)
  • 消火器やAED、救急セットはあるか?(日新教の認定校なら保健室はなくてはならなかったような……)
  • その使い方を教師・学生は理解しているか?
  • 非常口はどこにいくつあるか。それは常に開いているか?
  • 校庭or近くに公園があるか?(避難訓練の時、これがないとなかなかできない)
  • 近くの避難場所も確認(小学校など)
  • 教師用の災害時マニュアルがあるか?
  • そのマニュアルの説明があったか?
  • 学校にも、飲み水ぐらいは備えがあってほしい

災害によっては、津波などもありますし、むやみに校舎の外に出ればいいというわけではありません。

まずは、机の下にもぐって頭を守ったり、可能であれば出入り口に近い学生にドアを開けるよう練習できるといいですね。

学校によっては、階段が一つということで、どの教室の生徒から降りるか、なども大切。

はるか

講師会でとりあげたい議題だわ。

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学生の家・寮に備蓄するものは入学時にプリントで配布して伝える

私の勤務校の学生だけかもしれませんが、地震に遭ってみなさん怖がっているのに、「防災グッズ、そろえましたか?」と聞いてもみんな首を横にふるんです。

というわけで、入学時のオリエンテーションの時に、学生の母国語で書いた「災害時の備え一覧」プリントを配布してはどうでしょうか。

はるか

チェック項目☑をつけたものがいいと思う!

入学したばかりの時は、みなさん右も左もわからないので、日本語学校の言うことはよく聞いてくれます。なので、最初に「用意しておくもの」ということを伝えておけば、被災した時に役に立つかもしれません。

日本にだいぶ慣れてきた頃に、急に「災害時の注意・備え」プリントを教室に貼っても、見る人は少数。

最初が肝心かな、と思います。

 

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災害関連・災害時に必要な語彙・表現は早目に教える

ニュースをはじめ、TwitterやFacebookで流れてくる「災害時のニュース」は、それが外国人向けにと書かれたものであっても、初級の学生にとってはかなり難しいと思います。かんたんな日本語で書いてくださっているのはわかるんですが、「やさしい日本語」かどうかと考えると、ちょっと違うものも多いです。

はるか

こういう時、もし事実と違う様に日本語をとらえてしまったら、命にかかわるかもしれません。

ということで、災害関連・災害時に必要な語彙・表現は早めに教えるべきです。

福島県国際交流協会のホームページに、<覚えておきたい災害に関する日本語>というのがありました!

大阪市のホームページには、「やさしい日本語(にほんご)」をつかった 防災(ぼうさい)のお知(し)らせ」というものが。

読解の授業の時なんかにも取り入れて、都度「防災」について意識する機会を、学生にもってもらいたいものです。

 

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避難訓練できなくともできることはある

はるか

避難訓練、しなくちゃなんないのはわかっているけれど、本格的なのはなかなかできない。

という日本語学校は多いと思います。私の勤務校もそう。マニュアルっぽいのはあっても、「訓練!」というものは、校舎の前が道路ということもあって大きくはできません。

けれど、避難訓練でなくとも、先生方や学生に防災を身近に感じてもらう機会は作れます。

例えば……

◆日本赤十字社の「救急法講習会」で学ぶ

心肺蘇生やAEDの使い方を教えてもらえます。

まずはお近くの支部に問い合わせしてみてはどうでしょうか。

参考までに:
日本赤十字社東京都支部
日本赤十字社大阪府支部

◆「防災体験館・防災センター」へ見学に行く

全国に150以上あるという「防災体験館・防災センター」へ、クラスごとに行ってみるのはどうでしょうか。
(リンクから、全国の施設が検索できます)

地震の揺れを体験したり、消火器を使ってみたり、倒れた家具を起こしたりと、学ぶことは「防災」や「避難」なのですが、気楽に参加できるので楽しめると思います。

私は勤務先の学校から「阿倍野防災センター」へ行ったことがあるんですが、大阪色満載でおもしろかったです。実際に「119」に電話して消防車・救急車を呼ぶというシミュレーションもできたのがよかったです。(私、今まで救急車を呼んだことがないので、いざという時、今なら落ち着いてできそうな気がします)

 

◇おわりに

30年以内に震度6以上の地震が起こる可能性が、2018年の時点で各地で上がっているようです。南海トラフ巨大地震なんて、私が小さい頃から「くる」と言われていましたから、明日にでも起こってもおかしくありません。

備えても、完全に回避なんてすることはできない。それが天災です。

せっかく日本に来てくれた外国人のみなさんが、自分の命は自分で守れるように、日本語教師としてお手伝いできたらと願ってやみません。

授業中に地震がくることだってあるんですよね。まずは、学校の先生方と話し合うこと。そして、災害時にできるだけ冷静に判断・行動できるように、イメージトレーニングをしっかりしたいと思います。

 

写真は、うちの子の少し前までの備え(笑)
もうオムツがとれたので、パンツにかえなきゃ。

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