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日本語教師に向いている人はどんな人か考えてみる

キジトラ猫


こんにちは。
日本語教師をしています、嘉成晴香(かなりはるか)です。

「日本語教師になりたい」からと言って、それに向いているかどうかはわかりません。かと言って、「好きこそものの上手なれ」ですから、研究と経験を重ねればつづけられる職業でもあるとは思います。

私は、この仕事が大好きです!

きっと、これを読んでくださっている方の中には、「日本語教師になりたい!」と考えている方がいらっしゃるでしょう。

そこで、ブランクもありますが日本語教師7年目の私が、どんな人が日本語教師に向いているか、5つ、書いてみようと思います。

1つでも当てはまるなら、日本語教師の適正があると言えると思います。

今、日本語教師に転職を考えてらっしゃる方がおられましたら、ぜひ参考になさってください。

 

◇日本語教師に向いている人はどんな人か考えてみる

目次

「視野が広くて柔軟な人」こそ日本語教師向き
「日本のマナー・文化を幅広く知る人」は強い
「家でも仕事できる人」でないと日本語教師になれない
「マメな人」は学生からも信頼が厚い
「待てる人」になることは日本語教師に必須スキル

「視野が広くて柔軟な人」こそ日本語教師向き

教える学生は、様々な環境で生まれ育っています。日本人から考えるとありえないことも多々おきます。

例えば、授業中いきなりイスを振りかざして怒り出したり。(実話)

配布した宿題をその場で丸めたり。(これも実話)

テストで、できない友達にカンニングさせてあげるのが友情だったり。(もちろん実話)

しかもそれが、よくできる学生に限ってカンニングさせてあげる傾向にあったり……。
⇒「日本語学校の留学生のカンニング事情と対策」

クスッと笑ってしまうような、楽しいことも多いんですよ。新しい服を着ていったらいち早く気付いて褒めてくれたりも。けれど、思いがけないことが起きるのも事実。偏見をもたず、淡々と受け止め、対処する力は必須です。

はるか

特に、言葉が通じない初級だと大変。
上記のような喧嘩が起こった時は、たいていクラスの中に一人はいる大人な学生が止めてくれるんですが。

日本の大学に進学したり、就職したりするつもりの学生には、やはり「郷に入っては郷に従え」をある程度は教える必要があるとは思いますが、「いろんな考え方があるんだなぁ」と彼らの文化をそれなりに受け入れられないと、やってられません(笑)

「日本語学習」は、今の世の中インターネットを使えばそれなりにはできそうですが、面と向かってのコミュニケーションとなるとそうはいきません。
だからこそ、留学してまで日本語を学ぶ価値はあるのですから、何が起きても柔軟に対応できる広い視野と心の余裕があると日本語教師はつづけていきやすいと思います。

そういう意味では、留学経験・海外経験がある人は、やはり日本語教師に向いているのかな。ま、私、一切なく日本語教師になりましたけどね。

ただ、学生の頃、国際交流センターでアルバイトさせてもらっていたので、その時に「日本にいながら最大限の国際交流」ができたと自負しております。

「日本のマナー・文化を幅広く知る人」は強い

茶道や華道がわからなくても大丈夫です。

もちろん、心得ていればすばらしいのですが、それよりも必要なのは、ビジネスマナー

お辞儀の仕方(手の位置、足はどれぐらい開くか、腰を曲げる角度、タイミング、お辞儀の種類 等)から教えます。

日本語教師に関しては、社会人経験があると強いと思っています。メールの書き方やお礼の仕方などが教えられるのですから。

それに、それがどんな企業であっても、「日本の会社」の雰囲気は肌で覚えることができます。

これは、学生たちが後々に体験するかもしれないことなので、教師が知っているとカリキュラム外で教える「語彙」が増えるような気がします。

はるか

と言っても、「新卒で日本語教師」も、ありかな、とは思います。
理由は、新卒で日本語教師ということは、大学や大学院で日本語を学問として勉強したということ。ですから、日本語教育をとぎれることなく研究しつづけることができます。

それに、新卒ということは、わりと年齢が若い可能性があるので、実際教える学生さんと年が近い。ということで、親近感をもってもらったり、若者文化・言葉の話ができたりすると思います。

今や、マナーや文化はネットで検索すれば大まかにはわかる時代。でも、実際にそれがきれいにできるかというとそうではありません。教えつつ、自分でも勉強し、実践できる教師になりたいです。



「家でも仕事できる人」でないと日本語教師になれない

特に日本語教師になりたての時は、前日は準備であまり寝られませんでした(笑)
(と言っても、3時間は寝た)

いくら時給がよくても(だいたい新米の先生で、よくて1700円/1コマ)、家での準備時間を考えると、最低賃金の半分くらいになります(涙)

(1コマ=学校によってちがいますが、だいたいは45分。一般的には、1日4コマ受け持つことが多いです)

7年目にして、初級なら私は前日~授業直前にかけて1時間あれば準備できます。先生になったばかりの時は、4~5時間かかっていました。

しかし、きちんと準備しておくと、いつかまた同じところを教える時に役に立ちます。

何事も、準備が9割

どんなにベテランの先生でも、リスニングをするならCDを前もって聴き、確認されています。

家に仕事を持ち込みたくない人は、この仕事は向いて……ないかもしれません。

 

でも、ここで朗報!?
日本語教師歴10年を超すような先生方は、もう教案が頭の中に入っているので、急に授業が入ったり、カリキュラムが変わっても動じることなくされています。つまり、プロの中のプロになると、「準備」というより「確認」になるようです。

なみに、タイトルでは「家で仕事できない人は日本語教師になれない」と書きましたが、学校で残業し、全ての準備を終える先生もいらっしゃいます。

 

「マメな人」は学生からも信頼が厚い

多くの学校は、授業後に授業の報告をします。

日誌のようなものだったり、担任の先生への口頭だったり、メーリングリストを使ってだったりと、やり方は様々でしょう。その日の欠席・遅刻者、学習内容、そして、どの学生がどんなだったか、などです。

先生になりたての頃は、自分が授業することでいっぱいいっぱいで、恥ずかしい話ですが学生のことが見えていませんでした。(今もまだまだですが)

はるか

大事なのは学生が理解すること。
学生のレベルに合わせて質問をふるためには、毎日の授業報告を把握する必要があります。

何でも細やかに対応できる人は、日本語教師に向いていると思います。

要は、きちんと状況を確認でき、それを面倒くさがったり忘れたりしないで問題点を授業に取り入れられる人、でしょうか。

 

「待てる人」になることは日本語教師の必須スキル

授業中、学生に質問したとします。
少し待っても答えが出てきません。そんな時、すぐに教師が答えを言ってしまうと、ダメなんです。

ヒントを与えたり、「昨日の授業でやったよ」と思い出すきっかけを作ったりと、なるべくこちらから言わないようにしなければなりません。(ま、たいがいは、その当てられた学生の周りの友達が大声で助け舟を出してしまうんですが……)

「待つ」ことは、けっこう難しいです。
けれど、とても大事なことです。思い出せそうなことを思い出す練習は、試験や実体験の時に役に立ちますからね。

私、せっかちなので、「もういいかな」と思ってから10秒数えてから声をかけるようにしています。それでも、「まだ早かった……」と反省することばかり(/_;)もっと思いやりもって行動せねば。

 

◇おわりに

こうして書いてみると、私は1と2と5が足りないなと痛感。(3つもあるがいいのか)

でも、足りないところがあると認識するのは、とてもいいことだと思います(どこまでもポジティブ)

おそらく、ほんとに「なりたい」「日本語教師でいたい」と思っているならば、自然と考え方や性格が適応していくような気がします。けれど、せっかく非常勤として日本語教師になっても、学校の方針うんぬんの前に辞めてしまう方もいらっしゃいますので、こうして書いてみました。他にも向いている人の特徴はいくつもあるとは思いますが、日本語教師を志望されている方は、参考にしてみてください。

子育て中の方は、こちらをどうぞ:

日本語教師は子育て中でもできるか?始められるか?

 

トップの写真は、お世話になっている日本語学校近くに住みついている猫さん。

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