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児童文学作家になって思いがけず嬉しかったこと


こんにちは。

細々と児童文学作家をしております、嘉成晴香と申します。

今日は、たまに聞かれる表題の件について。

感想を老若男女からいただくとか、そういったことももちろんとてもとても嬉しいのですが、それは作家になる前から「嬉しいだろうな」と想像していたことではありました。

今回は、なってみて初めて「嬉しい」と思ったことを書いてみようと思います。

あくまでも私についてであり、児童文学作家さん全てにあてはまるものではないでしょうが、お暇な時に読んでみてくださーい。

 

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書店の子どもの本コーナーに行くとお会いしたことのある作家さんで本棚があふれている

私は作家としてデビューするまで、ずっと一人で書いてきました。

ということで、どこかの児童文学サークルに属することもなく、そういった集まりの存在も知らずにきました。

けれど、1作目の『星空点呼』が運よく日本児童文芸家協会の児童文芸新人賞に選ばれた際に、「児童文芸家協会」の皆様に大変よくしていただきまして。

 

正会員への入会には推薦者が二人いるということですが、お世話くださった役員の方々のご厚意で入会にいたりました。

そんでもって、何か楽しそうな集まりがある時に、参加するようになったのです。

例えばこの、童話塾:

第8回「童話塾in関西」へ参加してきました!

そして、しばらく経ったある日、書店へ行ってびっくり。

子どもコーナーに並ぶたくさんの本を見ていると、お会いしたことがある作家さんのばかり(で正直、びびる)。

自分の本もその一角に置いていただいていたりすると、なんだかうれしかったり。

子どもの時は、作者の存在なんて、失礼ながら気にしたことはなかったんです。

はるか

作者の名前なんて、見てもほとんど覚えてないというか。

今も、子どもさんはそれでいいと思いますが、ベストセラーのコーナーを見て、実はそこにある本の作家さんが実在したんだと、実感できたというか。

ということで、作家になってよかったのは、書店に行って「作家さんとお知り合い♪」ってよりも、「大好きな本に作者がいるということを確信できた!」という、本当に当たり前の話ですが私にはそれを実感できたことが何よりうれしかったんです。

ファンタジーだったのに、いつの間にか現実になったような感じ。

うーん、伝えにくいー!

 

児童文学作家の先輩方・お仲間がものすごくやさしくあたたかい

「児童文芸家協会」以外の作家さんともお話する機会もあるのですが、とにかくみなさん、あたたかいんですよね。

ただやさしくあったかいというよりは、一本筋が通った「凛と」した感じ。

作家としてはもちろんだけど、人として学びたいと思えるような方々ばかりです。

一つに、まず私の親世代の年齢の作家さんが多いこと。

もう一つに、「先輩・親」としての世代の作家さんも多いこと。

はるか

作家さんは、「ことば」を大事につむぐ人のこと。

Twitterなどの短い文章であっても、自分の気持ちや人となりを表すのがとっても上手。

その小さく短い言葉を幾通りにも組み合わせ、編み合わせ、大事なことに気付かせてくれます。

こういう機会に恵まれたのも、作家になってつながりを持てたからかなぁと思います。

Twitterやfacebookだけじゃなく、みなさんやさしいので、けっこうメッセージなんかもいただくんですよ。

新刊の感想とか、どこどこの書店に平積みされていたとか、そういった相手が喜ぶことを惜しみなくしてくれるというか。

みなさん、とっても忙しいはずなのに、愛がなければできないことだなぁと、ありがたく思います。

 

出版した著作は私立学校の受験問題や問題集にも採用される・拙作で作問してもらえるという喜び

これは、作家になって書籍化してから知ったこと。

塾の会社さんなどからお問い合わせがあって、問題集に拙作を使いたいと言っていただいたり、受験問題に使われたり。

こんなことは私の作品に限りません。

ということで、新刊を読み続ければ、中学受験に役立つかもしれませんね。

読んだことがある作品がテストに出たら、いっきに気持ちが楽になるかも。

 

それにしても、国語の問題を作るのって大変だなぁと思います。

自分の作品を使っての国語の問題も見せていただくんですが、なかなか難しい。

漢字とか接続詞、主人公の気持ちや行動を問うものが多いんですが、時々作者の私までもドキッとさせられるような、つっこんだ問題も。

なんにしろ、たくさんの方々が目にする機会をいただけて、嬉しい限りです。

 

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完全なるフィクションを「現実」として話し合いぶつかることができる編集者さんの存在

今も得意とは言えないのですが、最初、編集者さんと話すのってものすごく緊張しました。

なんていうか、自分の中の妄想を全てさらけだすのですから。

でも「物語」をつくるのって、そういうことなんですよね。

ここにはない、完全なフィクションを、「絶対にある」かのようにまじめに話すんです。

はるか

それに真摯に向き合ってくれる編集者さんの存在は、とってもありがたい。

でも、なんだか時々、気恥ずかしくなったりもしたり。(まじめにはやってます)

物語をつくるのって、本をつくるのって、ほんとに不思議な仕事だなと思います。

魔法のような、非現実的で、でもパワーあふれるものを生み出す仕事。

何が正解かわからないし、でも確実に練れば練るほど高められるもの。

それをいっしょにできる存在って、ほんとに貴重だなぁと思います。

編集者さんとの打ち合わせ・やりとりで楽しいこと

編集者さんは私から話を聞きだそうとしてくれるんですが、私は編集者さんの話を聞くのが大好き。

ときどき、どうして編集者になったかなんかの話も聞けたりして、「私もがんばろう」って気持ちもさせてくれます。

私も、もし物語がつくれなくても、本は大好きだったろうし、編集ってお仕事はあこがれるなぁ。

作家になって、想像以上に多忙で大変と知ったので、気軽に「なりたい」とは言えなくもなってしまったけど(笑)

 

拙作の感想というより「影響」を目の当たりにした時は正直ヒヤッとした

ということで、作家になると、本を出版すること以外にも楽しいことがいっぱい!

はるか

けれど、ヒヤッとすることもあります。

今回はそれも書いておきます。

私は作品を「子どものための」というより「子どもから読める」ものにしようと書いていますが、やっぱり読者のターゲットは基本子どもさん。

ある時、小学校の母校で講演させていただくことになり、無事に終了しました。

帰ろうとすると、ある女の子が私に話しかけてきたんです。

「『星空点呼』の美咲ちゃんって、〇〇美咲ちゃんのことですか?」

最初、何のことかわかりませんでした。

でも、すぐに血の気がひきました。

美咲とは、デビュー作『星空点呼』の主人公の一人で、いじめられて大変な目にあう女の子のこと。

「〇〇美咲ちゃん」とは、講演したクラスの女の子のこと。

つまり、名前がいっしょ。

私が、その〇〇美咲ちゃんをモデルにして書いたと思ったみたいなんです。

もちろん私はその子の存在は知らないし、クラスでの立ち位置というか存在は知りません。

けれど、子ども達はそう思ったんです。

はるか

怖い、と思いました。

大人は、フィクションを「フィクション」として読みますが、思い返せば私もそうでした。

物語を「どこかの現実」と思うのです。

ちゃんと読めば読むほど、本の世界は自分の中の現実となる。

それって、救いにもなるけれど、もし一歩間違えればこういった誤解も生みかねない。

子どもだったはずなのに、私は子どもの想像力をあなどっていたなと感じた出来事でした。

物語は、出版された時点で作者から離れます。

あとは読んでくださった方々それぞれの受け取り方をしてくださったらいいと思うんです。

なので、これからもこういった誤解はあるかもしれません。

それを恐れず、でも心に留めて、これからも書いていきたいなと思います。

いろんなことに思いを巡らせることが、大事ですね。

 

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