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日本語教師の私が聞いた!留学生が来日を決めた漫画・アニメ


こんにちは。

日本語教師の嘉成晴香です。

先日、勤務校の日本語学校の飲み会がありまして、その時に話したことを今日は書いてみようと思います。

 

京アニの放火事件に勤務校の日本語学校の学生も衝撃を受けました

35人もの尊い命が犠牲になった京都アニメーション放火事件。

このニュースは、私の勤務する日本語学校にも衝撃を与えました。

速報で、どんどん死亡者数や負傷者数が増える度、泣きそうになっている学生も。

 

私は、京都アニメーションは素晴らしい作品を生み出している制作会社と知っていました。

そして、私の学生達の中には、アニメが大好きな人もたくさんいることも。

私も、ただ「びっくり」というより「なんてこと」という気持ちが大きく、会ったこともない知らない方々なのに、辛く思いました。

けれど、学生達や世間の方々がどうしてそこまで衝撃を受けているのかわからないと、先日の飲み会である先生はおっしゃっていました。

何十人もの方が犠牲になり、もちろんそのことには怒りや悲しみは覚えるけれど、自分の感じるそれと、テレビなんかに出てくる「事件を悲しむ方々」とは温度差があることに驚いたと話してくれたのです。

私や学生と、その先生方とのちがいな何なのか。

それは、アニメを愛しているか、京都アニメーションの作品を見たことがあるかが大きなちがいのような気がします。

私も、児童文学を書いているので創作者のはしくれ。

自分の作品は自分の分身のようなものです。

拙作を読んでくれ、「元気が出た」とか「感動した」と感想をいただくと、こっちまで嬉しくなります。

そう、アニメを見て、明日への勇気や希望を見出した方は、多いのです。

これからも人々に感動を与える作品を生み出しつづけるであろう京アニの関係者の方々の犠牲は、全てのアニメファンの希望を打ち砕くものに等しいといってもいいんじゃないかと思います。

 

留学生が影響を受けた(来日を決めるきっかけとなった)漫画・アニメ

日本の漫画やアニメは、やはり人気のようで、それを見て来日を決める学生も多いようです。

これまで7年、日本語教師をしてきて、漫画・アニメ好きの学生に、どんな作品がきっかけだったか聞いてみました。

ONE PIECE

世界的大ヒット作、ワンピース。

「生活の語彙」として、衣服の「ワンピース」を語彙導入すると、教室では半分くらいの学生が「知ってる!!」と叫びます(笑)

はるか

いやいや、着るものですよ……

あと、ぼうしの種類で「キャップ」とかといっしょに「麦わら帽子」を導入すると、ここでもテンション上がる学生多し。

 

NARUTO

私の学生は、「忍者」にあこがれているとかで、ワンピースよりNARUTO派の方が多いです。

木の葉っぱという意味の「木の葉」を導入すると、まちがいなく「聞いたことあるー!木ノ葉忍者!」

と、主人公のナルトが属する忍者の里の名前と思われます。

あと、登場人物達の名前は身近なものの名前であることが多いので、日本語を勉強すればするほど、キャラクターのアイデンティティを掘り下げることができます。

とりあえず、終わっているんですが、完結した時の私と学生の気持ちは、同じでした。

何かって?

「やっと……無事終わった!(ホッ)」

好きで好きで、読まずに・見ずにはいられないんですが、それでも、長いんです、NRUTO。

終わって、もう追いかけなくてもいいと思うと、なんかマラソン走り終えたような安堵感(笑)

 

涼宮ハルヒの憂鬱

これを見て、日本の学校生活に興味をもった学生、多し。

 



 

夏目友人帳

日本の妖怪がたくさん出てくる話です。

あと、にゃんこ先生という癒し系?猫が大人気。

そして、何よりも、舞台が日本の田舎ということで、これにあこがれたとか。

この「日本らしい田舎」……緑が多く、のどかで、空気がきれいな感じに心惹かれ、来日を決めた学生多し。

 

ワンパンマン

「アンパンマン」を知らなくとも、最近は「ワンパンマン」なら知っているという学生多し。

強くなりすぎて、どんな敵もワンパン(1回だけのパンチ)で勝ってしまうことが悩みのヒーローが主人公。

おもしろいです。

 

バンパイア騎士

「バンパイア×学園もの」の少女漫画。

「絵が好き!」というのが、まず聞く感想。

ファンタジー!って感じで、現実からどっぷり逃避させてくれます。

 

フルーツバスケット

異性に抱きつかれると、十二支の動物に変身してしまう一族と、一見平凡な主人公との物語。

設定はファンタジーそのものですが、私はそれよりも主人公達の心理描写や人間模様が細やかで、魅力を感じます。

「十二支」を身近に感じられるからか、やはりアジア圏の学生に人気が。

大好きで、全巻持ってました。

 

七つの大罪

こちらは、欧州の生徒さんに人気でした!

私は、絵がとっても好き。

 

キングダム

この漫画で、擬音語を覚える学生多し(笑)

歴史もの?という位置づけでいいのかな。

なんとも濃いキャラクターがたくさん出てきて、おもしろいです。

 

ジブリ作品

数あるジブリ作品。

ジブリ作品が好きな人は、みんな「宮崎駿」監督の名前を知っていました。

あと、あの作品もこの作品も「ジブリ」だということも。

私も、「ジブリ」ってだけで、新作は見たくなるなぁ。

 



 

日本語教師だからといってアニメに詳しいわけではない(興味があるわけでもない)

先日の日本語教師の飲み会で、先生方が話していました。

「先生、〇〇の〇〇って、〇〇でおもしろいですよね!」

と、こんな感じで休み時間に学生に言われたそうですが、

「すみません、その漫画はわかりません……」

と答えるしかなかったと。

 

私は、まぁ一般的に言うと漫画もアニメも読んでいる・見ている方だと思うんですが、決して詳しいわけではありません。

浅く広くタイプ。

いわゆる「おたく」の中だと、「ただ、一回見た」というだけ。

けれど、学生さんの漫画やアニメの話は8割わかるし、知らない漫画を教えてもらったら「私も見てみよう!」ってなります。

 

でも、日本語教師がみんなそうかっていうと、ちがうんですよね。

ま、みんながみんな漫画やアニメだけ好きでも偏るし、問題ないと思いますが。

ただ、学生が好きなものが同じだと、会話は弾みます(^^)/

 

どうして京アニ放火事件でショックを受けた方が多いかを先生方に説明

私なりに、どうして京アニ放火事件でショックを受けた方が多かったか、考えました。

多くの命が失われ、傷付いたこともショックなことです。

けれど、それと同時に自分が敬愛する「才能」、そして「希望」が一瞬にして喪失したことが大きな理由だと思うのです。

どなたがなくなってもそれは変わらないはずなのですが、ショックを受けた方が多いということは、それだけアニメの力に助けられた方が多いということかもしれません。

 

それを、やんわりと先生方に伝えたところ、

「そうなのか!理解できた!」

と。

 

漫画・アニメに興味ない方にも理解してもらえた

話しながら、正直「理解してもらえなかったらどうしよう」と思ってたんですが、よかった!!

ま、だれでもそうですけど、興味ないことって、なかなか興味もてないですよね。

その先生方には、学生達の漫画・アニメ愛が深いということもわかってもらえたように思います。

 

 



 

「漫画・アニメ」というと「子どものものというイメージ」がまだあるからか

昨日、日本語個人レッスンの生徒さんのご主人とお話しました。

彼は、私よりもずっと漫画・アニメに詳しく、盛り上がりました。

そして、どうして日本人の大人はマンガやアニメが好きということを隠したり、大人になると好まなくなるのかと言っていました。

日本の新しく素晴らしい文化なのに、と。

 

私の感覚では、私が子どもの頃と比べると、「漫画・アニメ=子どものもの」というイメージは減ってきたように思います。

ジブリや新海誠監督の作品も大きいかも。

 

けれど、大人になると、忙しさもあったり、「そろそろ卒業」という感じで離れていく人も少なくないですよね……

と思っていましたが、最近では、ちがうんじゃないかと。

漫画やアニメを本当に好きな人は、その最初が子どもの頃なら、大人になってもずっと好き。

(ま、隠すかどうかは別として)

周りが見ているからとか、流行っているからという理由で親しんでいた人は、大人になると離れる。

好きなものって、そう簡単にやめたりあきらめたりできるものじゃないですよね。

私も、「卒業」とかは一生なさそう(笑)

一生、鑑賞側であり、いつか制作側にも携わりたいな。

 

人生を・価値観を変える漫画・アニメと出会える幸運と喜び

人との出会いは、尊いですが、作品との出会いもそれに匹敵すると私は思います。

人生を変えてくれる人やキーパーソンがいるように、そんな存在の作品もあるのです。

もちろん、それは漫画やアニメに限らず、映画だったり音楽だったりもありますが。

 

これからも、素晴らしい作品に出会いたいな。

 

最後になりましたが、京都アニメーション放火事件で亡くなられた方々、そしてご家族に、

心からお悔やみ申し上げます。

また、負傷された方々の一日も早い回復をお祈りいたします。

 

 

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