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日本人と塩【私の日本文化シリーズ】

こんにちは。

日本語教師をしています、嘉成晴香(かなりはるか)です。
⇒「日本語教師養成講座を出て7年!日本語教師になってよかったこと3つ_」

この【私の日本文化シリーズ】も、少しずつ増えてまいりました。

ただテーマを決めて思ったことを思ったまま書くというスタイルですが、おかげさまで大勢の方に読んでいただいているようで、嬉しいです。

さて、今回は「塩」です。

おにぎりの具は何がいいかとか聞かれると、鮭と答えますが、実は塩にぎりってだけのシンプルなのがけっこう好きです。

おそらくほとんど人が毎日摂取する「塩」と日本人の関りについて、今日はちょっと触れてみようと思います。

 

◇【私の日本文化シリーズ】日本人と塩

目次

塩は人間が生きていくには必要不可欠なもの
塩で悪除け・厄除け・清め
塩に関する言葉あれやこれや
私の食べている塩・使っている塩

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塩は人間が生きていくには必要不可欠なもの

「塩分の摂り過ぎは体によくない」

とよく聞きはしますが、だからといって塩は人間が生きていく上で必要不可欠なミネラルの一つ。

日本人も昔から塩を大切にしてきました。

醤油に味噌、漬物など、日本料理に欠かせない食材は、塩なしで作ることはできません。

塩味のものって、日本人の主食とされる米と合うんですよね。

ちなみに私は塩昆布が好き!

 

塩にはいろいろな役割があるとは思いますが、私が一番だと思うのは、何と言っても「腐敗を防ぐ」ということ。

塩漬けしたものは、日持ちもするんですよね。

 

そういえば、海の水って舐めたことがありますか?

私は小さい頃、本で「海は塩辛い」と知り、「次、海へ行ったら絶対舐める!!」と思いながらも、「とか言っても、そんな塩辛くないんじゃないか?」と思っていました(笑)

そして、ようやく来た「海水を舐める」機会!!

親に「海水を舐める」と宣言すると止められる気がして、私はこっそり試しました。

波打ち際を歩いて、家族がこっちを向いていないすきに……そっと手を海へ。

しばらくはそのまま、何事もなかったかのように歩き……

海から離れ、指をペロリ!

はるか

からっ!塩辛っ!!!

びっくりしました。

こんなに塩辛いとは思ってなかったんです。

せいぜい、「ちょっと塩味するかな」ってくらいかと。

この海水ついた手でおにぎりにぎれるやーん!とか思いました(笑)

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塩で悪除け・厄除け・清め

さて、塩は日本において場所を清める時にも利用されてきました。

腐敗を防ぐ効果があることから、「悪除け」としても奈良時代から使われてきたのです。

日常的なもので言うと「盛り塩」がそれですね。

盛り塩とは、小皿に円錐状に盛った塩を玄関先や家の中に置く風習のことで、縁起担ぎや厄除けなどの意味をもつそうです。

回らないお寿司屋さんの店の前で、よく見かけますね。

私が学生時代にアルバイトしていたお寿司屋さんでも、していました。

あれって、てっきり私は塩を手で持って、きれいな円錐状にする「職人技」なのかと思っていたんですが、ちがいました(笑)

コーヒー豆の粉をはかるときのような小さな容器に塩を入れ、ぎゅっと押して固めてから、皿に持っていました。

まるで小さい子どもがお砂場遊びする「どろんこの型抜き」が脳裏をかすめたのは、秘密です。

 

こんなのもあるみたいです( *´艸`)

また、塩は「場所を清める」役割もありました。

テレビの中継で小さい頃から見てきましたが、力士達は相撲をとる前に必ず土俵に向かって豪快に塩をまきますよね。

これは、神聖な試合を行うための準備なのだそう。

また、お葬式やお通夜へ行った帰りには、「清め塩」をもらうことが多いように思います。

これは、自宅に入る前に喪服や玄関先にまき、悪い気を浄化させるためとのこと。

 

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塩に関する言葉あれやこれや

私達の生活に重要な役割を担う「塩」。

塩に関する慣用句もありますよね。

「敵に塩を送る」とは聞くけれど

正々堂々と戦うために、敵対する相手に援助を差し伸べる「敵に塩を送る」という言葉があります。

時代劇とかで時々聞くような。

なので、知っていたのですが、実際の生活で「敵に塩を送る」ことってどんな状況だろう。

私だったら、塩を送る時にはもう和解してそう(笑)

きっと、ゆずれないものがあり、でも勝つには相手も万全な時。

完全勝利しなければならない時。

なのかな。

「手塩にかける」ってどういうことだろう

丹精込めたものを「手塩にかける」と言います。

「手塩にかけて育てた○○」って感じに使いますよね。

ただ大事に育てるだけでなく、それなりの長い時間をかけた時に使うイメージですが、どうでしょうか。

なので、私はまだ「手塩にかけた」ことがないことになるのかな。

(子どもはまだ4歳)

「青菜に塩」からみる塩の強さ

塩をふりかけられた青菜のように、元気なくしおれるさまのたとえ。  (weblio辞書から)

なんだか容赦ない言い方ですよね。

でも、なんとなくおいしそうな感じにも思うのは私だけでしょうか。

なめくじに塩、じゃないしね。

 

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私の食べている塩・使っている塩

さて、うちには純粋な「塩」というものを置いていません。

ポリシーがあるとかではなく、あまり使わないのです。

料理で塩味が必要な時は、醬油で代用することが多いです。

チキンなんかを焼く時は、塩コショウやクレージーソルトを使っています。

 

 

塩と言えば、岩塩もたまに使います。

お風呂に入れたりね。

初めて岩塩を手にしたのは、社会人になってすぐ働き始めた会社で上司からお土産をもらった時。

モンゴルのお土産でした。

 

あと、塩のサウナとかも好き。

温泉なんかで自由に使っていいなら、存分に使ってしまうたちです(笑)

 

◇おわりに
日本人は諸先進国と比べ食塩摂取量が多いとされているそうです。

やっぱり、醤油とか味噌とか、塩を多く含む調味料が多いからかな?

塩分の摂りすぎは、高血圧や脳卒中につながると聞きます。

どんなものも、適度に、バランスよく、が原則ですね。

 

塩(salt)と言えば、この映画。

見たことあります?

私、見たのだいぶ前で忘れちゃった。

たしか、ベネチアが舞台じゃなかったかな。

主演のアンジョリーナ・ジョリーさんも美しいこともさることながら、背景や建物なんかもとにかくきれいでうっとりした記憶が。

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