こんにちは。
2020年1月から5か月、青年海外協力隊として派遣予定の嘉成晴香です。
12月2日(月)~6日(金)まで、短期派遣者向け訓練へ行ってきました!
そこでね、自主講座をやってみました。
今日はそのかんたんなレポートです!
青年海外協力隊の短期派遣者向け訓練は短い(5日間)
長期(2年)派遣の方は、訓練が70日もあるそうですが、短期派遣の場合、派遣が初めてなら5日間です。
それを長いと思うか短いと思うかは人それぞれでしょうが、私は訓練前は「長いな」と思いましたが、終わってからは「あっという間だった」というのが感想です。
ということで、せっかくいろんな人に出会っても、仲良くなったとたん「またねー」って感じ。
短期派遣者向け訓練でする「自主講座」とは
そもそも「自主講座」とは。
訓練中は、訓練所のスタッフさんや外部からの方が講座をしてくださいます。
けれど、集った訓練参加者もそれぞれ、いろんな特技や専門をもってるんですよね。
自主講座とは、誰に頼まれるということなく、自分で「やろう!」と思った人が、講座を開くというものです。
周りが参加してくれそうな感じなら、「講座」って感じでなくても、実際に今回の訓練でもありましたが「リラックス・ヨガやりませんか」みたいな感じで人を集めてもいいみたい。
短期派遣者向け訓練での「自主講座」のやり方
訓練所のスタッフの方に聞いたところ、長期の訓練だと「自主講座申告書」のようなものが前もって必要だそうですが、短期だといらないとのこと。
一応、日付と時間、場所(教室)と内容をスタッフさんにお伝えしました。
それから……
研修棟1階の100番教室の前にあるホワイトボード(3台くらいありました)に、講座内容を大きく書いて、訓練参加者に周知!!
はるか
これだけ。
かんたーん(*´▽`*)
私はこんな感じに書きました。
(写真撮るの忘れた)
12/5(木) 「かんたんな日本語講座」
日本語ってどうやって教えるの?
日本語の教え方をかじってみませんか?時間:19:00~20:00
持ち物:とくになし
日本語教師 嘉成晴香
私がやった自主講座「日本語の教え方講座」はどうだったか
さて、当日の開始時間まで、びくびくしていたわけです。
思い立って自主講座をしようと決め、ホワイトボードで告知したのが前日の昼過ぎ。
(夜に、ほんとに日本語講座ができるか、レジュメを夜な夜な作っていたのでこうなった)
訓練最終日の前の夜ということで、多少講座のスケジュールによゆうがあって、おそらくみなさんは飲みに行ったり語り合ったりゆっくりしたりするんだろうから、誰も来なかったらどうしよう、まぁいいんだけど、とか思ってました。
でもね、なんと!!!
15人も来てくださったのです!
やったー!!
はるか
(来てくれて3~5人くらいかなと考えてた)
しかも、皆様、とっても真剣に聞いてくださいました。
ありがとうございました!!!
肝心の内容ですが、ざっとこんな感じ(順番は多少前後)
- 自己紹介
- 日本語教師という仕事のかんたんな紹介
- 「あいさつ」以上の日本語を教える時、どうする?
- 3種類の動詞、形容詞は2種類
- 『みんなの日本語』を例にとり、どんな風に文法を教えていくか説明
- 「~形」:たくさんの活用があるということ
- 実際の授業をちょびっと
- どうして自主講座をしようと思ったか(以下の項目で書きます)
リハーサルすることなく、思い立ってから2日ぐらいでやったので全然練れてないんですが、なんとか終わりました。
来てくださった方々は、「留学生に教えたことがある」や「日本語を教えてほしいと言われたことがある」という方もいらっしゃいました。
今回のこの自主講座で、「語学は母語であっても専門的な知識がないと教えるのは難しい」とわかっていただけたようで、よかった……のかな。
でも、私の話を聞いただけで、今度日本語を教える時には、「日本語の教え方を調べる・探す・頼む」あてが少しはできたんじゃないかと思います。
私も、この業界に入って、最初ちょっと途方にくれました(笑)
母語といっても、教え方を学ぶのは一苦労。
なので、必要な状況がきましたら、是非、専門家である「日本語教師」にご相談ください!(*´▽`*)←
講座が終わってからも、たくさん質問をいただきました。
「よかった」と言っていただけて、ホッとしました。
短期派遣者向けの短い訓練でどうして自主講座をしようと思ったか
自主講座なんてのができるなんて、訓練前は知りませんでした。
でも、100番教室のホワイトボードに「リラックス・ヨガしませんか?」という自主講座?のお知らせがあり、私も何かできないかなと思ったのです。
ただ、自分の知識を伝えたい、ということだけでなく、これには私の「青年海外協力隊に参加する志望動機」ともからんでいるんです。
ことばって、すごい力があるじゃないですか。
ことば一つで、舞い上がるし、どん底になることもあります。
そんな「ことば」。
私は児童文学作家として本を書いていることもあり、「ことば」の力を信じている一人です。
日本語教育を学ぶうちに、母語である日本語と向き合い、日本語はほんとに美しいと思うようになりました。
もちろん、母語だからってことが大きいです。
でも、それでもいいじゃないですか。
自分が美しいと思うものを、他の人にも知ってもらいたい。
それに、どんな国でも、その国の挨拶だけでもわかったら、いっきに親近感がわきますよね。
親近感がわくと、もっと仲良くなりたくなるもの。
そうならなくても、無関心になることからは少し離れると思うんです。
私の自主講座に参加してくれる方々は、きっと「ことば」に敏感な方なんじゃないかと勝手に想像。
みなさん、それぞれ、日本人にとってはメジャーでない国々に派遣されます。
もし、その場所で日本語を少しでも伝えられたら?
もう、日本人に出会えた時点で親近感を抱いてくれるでしょうが、もっと近く感じてもらえるんじゃないかと。
そうしたら、もし遠い将来、その国と日本の仲が悪くなったとしても、悪化を防げるんじゃないかと。
それは、私の子どもの代かもしれないし、孫の代かもしれなけれど、平和への一歩のきっかけになるかもしれない。
私一人だとほとんど何もできないけれど、何人もの方がいれば、一歩に近付く。
そう信じています。
私にとって、今回の青年海外協力隊参加の志望動機はこんな感じで、もちろん応募時の書類にもこんなことを書きました。
ということで、正直喉の調子がよくなかったんですが、自主講座をすることに。
自分で決めて、始めたのに、すごい緊張しました(笑)
はるか
長期の訓練(70日)なら、もっともっといろんな講座があるんだろうなぁ。
訓練、語学と講座以外にも、多岐にわたる知識が身につきそう。
自主講座のおかげで、その告知を機に話しかけてくれる人もいて、ほんとにありがたかった。
日本語の教え方は1時間でできることではないんですが、それでも、その1時間が意識を変えたり、ヒントになるきっかけになれた……はず。
知らないこと(分野)って、ほんとにわかんないもんですからね。
経験者の方が、活動では要請に書かれていることが全てでなく、もしかしてそれはもうしなくていいって時もあるので、どんどん自分にできることを見つけて、やってみること、と話してくださっていました。
私も、スタートはこれからなので、気合いを入れてがんばりたいです。
とりあえず慣れるまでは、健康・安全第一で……。
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