こんにちは。
児童文学作家の嘉成晴香です。
あかね書房さんから発売予定の、私の新刊『HIMAWARI』の見本が届きました!
(発売は6月21日予定))
表紙と挿絵を担当してくださったのは、谷川千佳さん。
デザインは、welle designの坂野公一さん。
「HIMAWARI」(あかね書房)
著:嘉成晴香
イラスト:谷川千佳
装幀:坂野公一
発売日:2019/6/21装画と挿画は谷やんこと谷川千佳さん。装画のひまわりが眩しく。谷川さんの作風とファンタジックな世界観のマッチングが絶妙。編集E氏の仕掛け。 pic.twitter.com/cWHHao7By4
— 坂野公一/koichi sakano (@sakaponta) 2019年6月15日
装幀は幼すぎず大人すぎないテンションで。本表紙は誰もいない教室。別丁扉も物語のイントロダクションになるように作っています。 pic.twitter.com/fkfCpXsB2Q
— 坂野公一/koichi sakano (@sakaponta) 2019年6月15日
本文挿絵の点数は沢山で見ごたえあります。なによりも本文は2色印刷。正確には視点人物毎に色を変えるパートカラーと言いましょうか。ミヒャエル・エンデの「はてしない物語」のアレです。これも勿論編集E氏の仕掛け。 pic.twitter.com/pnOGHMgzMs
— 坂野公一/koichi sakano (@sakaponta) 2019年6月15日
まず、この物語を世の中に導いてくださった編集のEさんに、感謝いたします。
正直なところ、書き終わった直後は「書いたはいいけど、本になるのかな」と不安でいっぱいでした。
実力とか、そういうこともあるのですが、それ以前に私の中ではかなり大きいテーマで書いたので、私以外の人にどう受け止めてもらえるか不安だったのです。
不安は不安。
でもね、私史上では一番苦しみぬいて書いた作品となりました。
執筆後、これはいつも思うことなのですが、「もう二度と他の物語は書けないかもしれない」と強く思いました。
とか書いてみますが、気軽に読んでいただければ嬉しいです。
谷川千佳さんのイラストが、なんとも世界観にぴったりで、びっくりしています。
どの挿絵も、細部までこだわって描いてくださったので、ぜひじっくりご覧ください!
また、デザイナーの坂野公一さんのおかげで、私が意識しながら書いた「不思議な雰囲気」が損なわれることなく、重めの話なんですが希望が感じられるように華やかにまとめてくださいました。
この場を借りまして、お二人に深くお礼申し上げます。
ありがとうございます!!
『HIMAWARI』のあらすじ
主人公は二人います。
「ヒカリ」と「千代里(ちより)」という二人の女の子です。
「ヒカリ」は人間ではなく、神間(しんげん)という、ちょっと特殊な能力をもった者。
異世界に住んでいます。
一方、「千代里」は人間の世界に住む小学生。
二人をつなぐのはヒマワリ。
神間は、お母さんからそのヒマワリの種をにぎって生まれてきます。
ある朝、神間のヒカリは、自分のヒマワリがぐったりしているのを見つけます。
ヒマワリが枯れると自分も死んでしまうので、ヒカリは友人のおばあさんの助けを借りて、人間の世界に行くことを決意しますが……。
……
毎回思うのですが、ネタバレせずにあらすじ書くのって難しいですね。
「何」と特定はいたしません。
読んでくださった方が、何かを感じてくださると嬉しいです。
私もいつもそうなのですが、読書って、今の自分の写し鏡というか、そんな要素がありますよね。
感じたことが、自分の長所だったり短所だったり、トラウマだったり希望や期待だったりします。
これらを深く掘り下げてくれる本って、かけがえのない存在。
好きとか嫌いとか関係なく、ほっておけない存在。
また読みたいけど、もう読みたくないとか、でも数年後にはまた読んじゃうような、ある意味恐ろしい存在(笑)
どなたかのそんな本になれたら幸いです。
最後になりましたが、この『HIMAWARI』に携わってくださった全ての方々に、感謝申し上げます。
大変お世話になり、ご心配もおかけしました。
一冊の本が世に出るということ。
押し出してくださるいくつもの、何十もの手があること、お会いしたことがなくとも感じています。
そして、一冊の本を通して、何十人、何百人という方の手に、目に触れること、この上なく光栄に思います。
『HIMAWARI』が書けて、とても幸せでした。
ありがとうございました!!
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