新刊『迷子のトウモロコシ』(金の星社さん)発売!!

毎日「いいもの」が欲しい!何でもない日が特別だということを子どもと話してみるけれど

紫の猫

子どもの頃って、時間がゆっくりだったような気がしませんか。

私はずっとそう思っていて、10歳……4年生になった始業式には、

はるか

まだ4年生かーい!(小学校まだあと2年もある!)

とか考えたものです。

大人になってからの、時間が過ぎる感覚のその速いこと。

子どもの時の10倍くらい早いように思うのです。

でも、子どもの時だって、「時間過ぎるのはやっ!」と思ったことはあります。

それはいつかというと、「楽しい」時。

大人はそれだけじゃなく、「やることが多い」ってだけでもはやく感じるんですけどね。

さて、うちの子ども(5歳)も、おそらく私と同じ感じです。

その証拠?に、私が子どもの頃に思っていたことをよく口にします。

それは何かと言うと……

毎日「特別な何か」がほしい!子どもは新しいものが大好き

最近うちの子は、保育園の帰りにこう聞きます。

「何かいいものある?」

彼は、

  • 外食
  • プレゼント
  • 来客
  • これからの心躍る予定

を求めているのです。

私も、幼稚園から帰ってきた時に祖父母が家にいたり、友達が遊びに来てくれたり、両親の友人からプレゼントをもらったりした時は、

はるか

ほんとにワクワクして、嬉しかったものです。

保育園から帰ってきて、ただいつものように

  1. 手を洗って
  2. 明日の保育園の準備して
  3. 晩ごはん食べて
  4. お風呂入って
  5. 少しだけ遊んで(テレビとか)
  6. 寝る

というのは、つまらないものなんでしょうね。

うちの子は「つまらない」とは言いませんが、きっとそうなんじゃないかと思います。

私もそんなに声に出さないものの、よく「おもしろくない・つまんない」と毎日思ってましたから。

 

何でもない日が貴重だということや「いいことを待つ」から「つくる」ことを考えるよう促す

ある日、あまりに駄々をこねるというか、そんな感じの時に、話をしました。

  • 家族がいること
  • あたたかい家があること
  • ご飯があること
  • ゆっくり眠れる場所があること
  • 誕生日にはプレゼントがもらえること

これらは、当たり前ではないんだよ、と。

もう慣れてしまっているけれど、感謝までは気持ちがいかなくとも、「よかった」と思おう、と。

そして、つづけてこう話しました。

はるか

一つ手に入っても、もっともっと!ってなるんだよ

いいことは、「待つ」と途方もなくつまんない。

でも、「つくる」ことを考えて実行すれば、結果的にうまくいかなかったとしてもその経過はきっと楽しいはず。

「つくる」と言うと大げさですが、

  • できなかったことができるようになる
  • 知らなかったことを知る

これだけでも、子どもにとっては「新しい」と感じるんだなとわかってきた今日この頃です。

子どもを笑顔にするために親ができる「小さな新しいもの・こと」のヒント

とは言っても、0から1を生み出すのは大人でも大変。

それが毎日のルーティンワークをしながらだとなかなか。

なので、1~3くらいは大人がヒントをあげて、あとは子どもにまかせるというのはいい方法だと思うんです。

実際に何かを買ってきたら早いんですが、それは毎回は難しいので、そんな時は

  • 今後の予定
  • 今後の買うもの

を話して、それについて想像したり、計画したりをしていきます。

これ、4歳頃になって言葉がだいぶ発達してきたからこそできるようになったことです。

今は5歳なので、「なぜ?」も増え、話を進めるのが大変なこともありますが、それはそれで楽しいです。

5歳の子どもの「なぜ?どうして?」に応える・最近の触れ合いから見る成長

具体的にどんな「ヒント」を出すかというと、

  • 明日の晩ご飯、考えていいよ(親が作れるものに限る)
  • 今度祖父母の家に行く時の手土産を考えてorつくって
  • お父さん、新しいシャツがほしいみたいだけど、どんなのがいいと思う?

とまぁ、大人だけで完結してしまえることを、あえて子どもをリーダーにしてやってみる。

大人のすること、何でもやりたがる時期なので、これは子どもにとっては「新しい」こと。

 

あとは、

  • ご飯をお子様ランチ風に盛ってみる
  • 宅配で届いた大きなダンボールをあげる(子どもは窓をくりぬいて家を作ってました)
  • ぬいぐるみに大人や子どもの服を着せ、保育園から帰ってきてからビックリさせる

とまぁ、小さなことが意外と喜ばれます。

スポンサーリンク

「新しいもの・こと」をお母さんにも考えてと言ってみる

これは親としてはどうなのかわかりませんが、「いいものある?」がつづいた時には、こう答えます。

はるか

お母さんも、いいものない

初めてこう言った時、子どもはハッとした表情でした。

そして、いそいそと保育園かばんから何やら取り出したのが……トップの写真の猫の絵でした。

「お母さんに、あげる」

そう言って、ニッコリ笑いました。

「ありがとう」と言うと、また照れ臭そうに笑って、すっかり機嫌は直っていました。

うん、私も忘れがちだけど、嬉しいことはもらうより、あげる方が心があたたかくなるのよね。

いつでも誰かに喜ばせてもらうことを考えていても、時間が過ぎていくだけ。その間、暇なだけ。

でも、誰かに何かをしようと考えている間は、する前も、している時も、した後も楽しい。

私も子どもといっしょに、これを身に着けて楽しみたいなと思います。

もっとひらがなが書けるようになったら、スケッチブックか何かに子どもに絵日記つけるのはどうか提案してみるつもり。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

PAGE TOP