こんにちは。
児童文学作家と日本語教師をしております、嘉成晴香(かなりはるか)です。
私事ですが、来週32歳になります。
はるか
20歳を過ぎると速いとは聞いておりましたが、30歳を通るともっと速いように……
思うはずなのですが、なんか違う気がしてきました。
もちろん、速いことは速いんですが、私の場合ただ「速い」でくくってしまうのはどうかと思うのです。
その理由を今日は書いてみようと思います。
子どもの頃夢見た「大人」は何歳だったか
子どもの頃、子どもと言っても明確に将来を夢見るようになった5~6歳から、私は速く大人になりたくてたまりませんでした。
その頃の大人と言うと、二十歳以上(笑)
だって、20歳以上は大人でしょ?ってな感じで。
私のデビュー作『星空点呼』の主人公・今田高志くんは、児童文学ではありますが二十歳の「少年」。
二十歳と言ってもまだ心はそうでもないということを、暗に子ども達に伝えているとんでもない物語です(笑)
でも、まだ年齢が一桁の私にとっては当時「二十歳」と言えば「心も体も成熟した立派な大人」であり、当然今できないことを簡単にやってのけてしまえるようなスキルと財力があると、疑いもしていませんでした。
はるか
ということで、「大人=20代」でした。
なぜか二十歳に近付いても「大人=20代」だった
「刹那的」
高校時代、私の生活をいいように一言で表すと、これに尽きます。
どうしてなのかはわかりませんが、結果論的に言うと「思春期」だったのです(笑)
今日が良ければそれでいい。
今を大切にしたい。
はるか
だからか、思考は年齢一桁の時と同じで、「大人=20代」と考えていたのです。
大学では恩師や恩師の友人、研究で関わったすてきな方々と触れ合う機会がたくさんありましたが、残念ながら「30.40代」はおらず、それ以上。
ということで、自分の先の未来をイメージするには遠すぎる方ばかりだったんです。
表向き順風満帆な人生とその秘訣
10代の頃はわりと波乱万丈でしたが(いつか気持ちの整理がついたら書こうかな)、念願の大人になってからは表向き順調な人生を歩んでいます。
- 子どもの頃想像した通りの人生(24歳で結婚して、20代で子どもを生む)を歩めた
- 知識を惜しみなく与えてくれる方に多く出会った
- 夢(作家&日本語教師)を叶えた
おそらく、成功したと言えます。
支えてくれた家族や友人には頭が上がりません。
はるか
自分の夢を応援してくれる夫と出会わせてくれた神様に感謝です。
けれど、一番の秘訣はこれです。
表向きにできない辛いこと、哀しいことを全てサクセスストーリーの伏線にする。
哀しいことに蓋はしない。
- 自分の長所だけでなく、短所や辛かった過去も、全て手持ちのコマにすること。
- それで戦うこと。
- 嫌いじゃないのに苦手なことは、徹底的につぶすこと。
でも、問題が一つ起きました。
私の20代はこれまでの総決算というか追い込みというか、成し遂げる期間でした。
つまり、これからの人生の夢を見る時間をもっていなかったのです。
つまり、30代のビジョンが何もない。
成し遂げることに一生懸命過ぎて今後のビジョンがない
28歳の時、かわいい男の子を授かりました。
子育てが大変だってことはわかっていましたが、聞くのとやるのとは違います。
まず、責任。
人間一人の人生が、健康がかかっているのです。
坊はもうすぐ4歳。
ようやく言葉で説明もできるようになりました。
ということでやっと、少しは気持ちに余裕ができるようになったわけです。
はるか
あれ、私、ずっと思考停止してた!?
子どもの頃、そして20代に思い描いた「ビジョン」はありがたいことに完成させた。
けれど、今後は??
「二十歳超えてからは速い」の「速い」は、夢を叶えるためのタスクをどんどんこなしていった体感のこと。
じゃあ、今は?
子育てしてるから?
もちろん、子育てもとても大切なこと。
わかってはいるけれど……
「ビジョン」と「必要」
私の思う「ビジョン」とは、一般的に「将来の夢」みたいなこと。
なので、現実からはちょっと離れてる。
でも、30代にもなるといろいろと見えてくる。
ビジョンより、「必要」なことを大事にしなきゃなんないんじゃないかと。
子どものこと。
携わっている業界を発展させるようなこと。
けれど、やっぱり夢を見たい。
私は、夢が見たい。
もう素直に夢を見られなくなってしまった私は、疲れているのかもしれないとも思う。
きっと、大事なものや人が増えたから。
もう一度夢を見るために今できること
「明日も生きられる」と思うことは、人間が傲慢だから。
けれど、もし長い人生だとするならば、まだ時間はある。
一人の力なんてちっぽけだけれど、大きなことを成し遂げてくれる誰かの背を少しだけ押せるかもしれない。
それを信じて、やっぱりできることをしなければと思う。
まずは感覚を研ぎ澄ますために、以下のことをやってみようかな。
- 嫌なことは嫌と言う
- 好きなことは好きと言う
- 過信万歳
- 体はゆっくり休める
- いつも「工夫」を考える
どれも今の私には大事なこと。
32歳の私も、楽しみだ。
32歳、エジプトへ行きました:
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