こんにちは。
日本語教師をしています、嘉成晴香(かなりはるか)です。
今日は、青年海外協力隊(短期派遣)の1次試験とも言える応募書類について書いてみたいと思います。
これがまた、書くこと多いんですよ。
- 応募者調書(ボランティアの動機や豊富・要請に対してのアピールなど)
- 技術調書(これまでの仕事内容を詳しく)
私は「日本語教育」の要請に応募したんですが、もうね、これまでどうやって仕事に向き合ってきたか、掘り下げなきゃ書けない。
さて、どんなことを書かなきゃならないかから見ていきましょう。
2年の長期派遣とは、内容はだいたい同じでも文字数とかちがうかもしれませんので、応募を考えている方はきちんとご自身が応募するときに確認してから準備してくださいね。
青年海外協力隊(短期ボランティア)の応募者調書ではどんなことを書くのか
さて、青年海外協力隊(短期ボランティア)のエントリーシートにはどんなことを書かなければならないのか。
主なものを見ていきます。
個人的な意見なので、ご参考までに。
ボランティア活動に参加する動機、抱負について記述して下さい。(570字)
この「570字」ってのが地味に多い。
そして、いろいろ書いていくとすぐに超えてしまう字数。
おすすめは、たくさん書いて、削ぎ落していく方法。
はるか
答えはないと思うんですが、JICA海外協力隊のウェブサイトをじっくり読み、どんなボランティアを求めているか把握してから書き出すと近道のような気がします。
「動機」とか「抱負」と考えると難しいので、
- JICA海外協力隊に応募しようと思ったきっかけ
- どんなボランティアになりたいか
といったくだけた内容に脳内で変換し、考えました。
私はどんなことを書いたかというと……
- 大学時代にボランティアさんにお世話になったことと、その方の名言に共感したこと
- どんな風にがんばりたいか(「現地の方々と協力しながら」とか)
- 派遣先のためだけでなく、自分にも利があることに触れ、「楽しみたい」と書きました
書いた後、夫に見てもらったんですが、「ビジネス的な文章じゃないな」と(笑)
はい……話し言葉まではいかなくとも、わりとやわらかい雰囲気の文章で書いてしまいました。
でも、わかりやすく書けましたし、何より読めば「私という人柄がわかる」文章になったと思います。
ボランティアを受けたエピソードを書くことで、ちょっとは具体的に書けたかと。
ちなみに、この「動機と抱負」で、「家族も同意してくれた」ことについても触れました。
自身が考えるボランティア活動の意義、目的を記述して下さい。(570字)
この「意義」と「目的」がね……大変だった。
何がって、前項目の「動機と抱負」とかぶっちゃうというか。
はるか
今回も、私なりに「ボランティアの意義と目的」をかみくだき……
- ボランティア活動をすると誰が何をどう得られるのか
- 私のボランティアの目標(目指したいところ)
こんな感じに解釈を。
そして、どう書いたかというと……
- ボランティア活動は、心を豊かに保つことができると思う、ということを細かく
- 知識や情報を共有することで化学反応を起こし、現地の方々と自分の成長につなげたい
といった感じです。
うーん、もっとうまく書きたかったけど、なかなか難しい。
帰国後、参加経験をどのように活かしたいか、ご自身の考えを記述して下さい。(570字)
ここ、大事。
私は仕事を休んで行くので「現場復帰」することをまず書きました。
それから、ボランティア活動で得たことを周りに広めたい……的なことを。
児童文学作家もしているので、得たことをネタに作品も書きたいな、とかも(^^)/
はるか
ボランティアはゴールでなく、長いかもしれない未来の途中でしかないんですよね。
応募された職種に関し、ご自身のセールスポイントを知識・経験の観点から具体的に記述して下さい。(570字)
これまた、書きにくかった……
はるか
大事なのは、「具体的に」かな?と思いながら書いていたら、私情多めな経歴書みたいになったような。
希望する要請を熟読し、それに合うようなものがないか、自分のサルベージ作業……。
気を付けた点は、以下。
- できることは、根拠とともにはっきりと書く(〇〇していたので、〇〇することができます)
- 語尾というか、文章の最後は「~が強みです」「~ように工夫しています」などにした
- 「~して~したので~なった」と順序よく、ストーリー性を。
- (私は日本語教師なので)学生からや同僚からの反応も書いた
JICA海外協力隊(短期ボランティア)の希望要請ごとの志望動機
以下については、志望要請ごとに書かなければなりません。
つまり、第1~3希望までを選べるんですが、第3希望まで書くと、それぞれ3回ずつ書かなければなりません。
はるか
実際に派遣された場合、どのようなボランティア活動を行うかご自身の考えを記述して下さい。(980文字)
これは、選んだ要請ごとに答えていきます。
まずは、要請を一字一句取りこぼさないように熟読。
(一般案件の「要請」はこちらから探せます)
そして、この要請を書いた方が何を求めているか考え、自分には何ができるかを熟考。
私は以下の点を考えながら書き進めました。
- 派遣されてから自分は何が一番知りたいか、知るべきかを考える
- 派遣先の方々と意見がちがった時はどうするかも軽く触れる
- 「要請」の求めていることにどう貢献できるか、一つ一つ具体的に
この要請を選択された理由及び、ご自身との適合性を、知識・経験の観点から具体的に記述して下さい。(980文字)
こちらも、なんか経歴書みたいになってしまった(笑)
「セールスポイント」の項目とちがうところは、以下。
- 要請に書いてある「活動対象者(学生・子ども、など)」に自分ならどう対処できるか
- 応募する職種(私なら「日本語教育」)以外の経験をこの要請にどう活かせるか
こんな感じです。
自分の気持ちを、まずは素直につらつらと書き、そこに肉付けしていくようにして完成させました。
この要請に携わる際に想定される弱点を記述して下さい。(980文字)
大事なのは……
弱点は、必ず「改善策」とセットで書くのが鉄則!!
私はイスラム圏の国を希望していたので、その不安(日本語教育なので生活に直接触れる言葉を教えるはずなので)を書きました。
ですが、まずは自分が生活に慣れるよう努力すること、前もって調べたり、ムスリムの友達に聞くことを解決策として書きました。
ここまで、制限文字数いっぱいまで書いていたんですが、この弱点だけは100字くらい少なかったかも。
あと、応募の時はウェブ応募になると思いますが、前もってワードやメモパッドで作成し、コピペすることを強くおすすめします。
ちなみに、ワードで「570字」でも、ウェブ応募のページにコピペすると「字数超過」ということがありました。
はるか
なので、「570字」とか「980字」とかでも、少な目に作成し、まずはエントリーシートにコピペしてみてください。
青年海外協力隊(短期ボランティア)の技術調書(日本語教育)ではどんなことを書くか
これまで、要請のボランティア活動に関連した仕事をどれだけしてきたか、わかりやすく示さなければなりません。
日本語教育だと……
- 担当コースレベル
- 使用教科書
- 週当たり担当コマ数
- 学習者の特性
- 1クラスの人数
- 学習内容
などなどを簡潔に。
文字数はだいたい180字くらいかな。
(書いてないけど、私は180字までしか入力できなかった)
日本語教育でなくても、要請に関係するものなら書けるようです。
全部で6つまで経歴を書くことができます。
また、その業務から得られたことで、何が得意かどうかもNO.1~3まで書かなけばなりません。
例えば、
- 文法指導
- 会話指導
- 文化・マナー講座
などなど。
この技術調書、応募者調書の中の履歴書(ただ単に名前とか住所とか家族構成とかを書く)の「経歴」と、ほとんど内容がかぶるんですよね。
でも、技術調書は「関連のあるものから」の順で、履歴書の方は「新しいものから」記入しなければならないので、注意が必要です。
青年海外協力隊(短期ボランティア)の応募者調書は二次試験(面接)のためにコピーをとっておこう
無事2次試験の面接までたどりついたら、面接はこの応募者調書をもとに進められます。
(実際に、エントリーシートを見ながら面接官に質問されました)
なので、前もって書いたものは全てコピーしておきましょう。
志望動機とかだけじゃなく、経歴書もね。
応募者調書などは、送ってしまってからも確認できますが、時期がくると見られなくなります。
なので、必ず各自でコピー!
私はスマホからログインし、何枚もにわけてスクショもしました(笑)
そんで、面接への道中、新幹線の中で眺めてました。
青年海外協力隊の応募者調書・技術調書は書くのに時間がかかる!
ここまで読んでおわかりになったと思いますが、そう、書くのには時間がかかります。
私はほとんどを1週間かけて書き、3日後に推敲。
それから夫に読んでもらい、感想にへこみ、また推敲……。
はるか
書いてると、だんだんよくわかんなくなってくるんですよね。
でも、自分と向き合うすばらしい時間となりました。
応募される方は、どうぞ時間に余裕をもって臨んでくださいませ。
合格しました!!
これから、いろいろと他にも青年海外協力隊(短期)について書いていこうと思いますので、見て行ってくださーい!!
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