こんにちは。
日本語教師をしております、嘉成晴香(かなりはるか)と申します。
大阪の日本語学校で非常勤として教えています。
さて、日本語教師の魅力はこちらに書きましたが、
これはほんの一部です。
今日は、最近おもしろいと感じたり、そしてどうしたらいいかなぁとゆるーく悩んでいることを書いていきたいと思います。
日本語学習者である学生さんからの質問が嬉しい
日本語教師をしていると、日本語の言葉の意味や使い方はもちろん、日本人の文化や風習などについても聞かれます。
これは、先生がネイティブという強みじゃないかなぁと思うんです。
私が中・高校生の時の英語の先生は日本人で、とってもいい先生でしたが、問題集を片手に質問することはあっても、文化なんかは聞いたことがありませんでした。
そして、周りの友達も。
進学校だったから、「テストのための英語」とみなしていたのも大きい。
はるか
聞いたら教えてくれたかもしれないのに、勝手な偏見で知らないとか思いこんでいたのかもしれません。
というわけで、学生さんから質問がくるのは、とっても嬉しいこと。
日本語に、日本に興味をもってくれるのって、ありがたいことだわ。
学生さんからの質問は楽しいけれど辛い時もある
さて、どんな質問がくるか。
- 「どうして日本人は本当のこと(本音)を話さないんですか?」
- 「どうして日本人は曖昧なことばかり言うんですか?」
- 「どうして日本はきれいなんですか?」
とまぁ、最近ではこんな質問が。
どう答えたかは別の機会にするとして、今年に入ってから一番多いのは、こんな質問。
- 「顔を見たくない時に、何と言いますか?」
- 「足と足の間の中を何と言いますか?」
- 「相手を怖がらせる悪い言葉を教えてください」
- 「○○(下品な言葉)ってどういう意味ですか?」
とまぁ、こんな感じ。
ここで大事なのは、学生さん、8割は大真面目だということ。
決して教師である私をからかっていたりするわけでは……ないはず。
(たいがいのことは、顔を見たら意図がわかる)
正直なところ、
はるか
とか思いたくもなるような、げっそりするようなことも多々ありますが、私には守りたい「自分ルール」があるため、相手にしないという選択肢はありません。
日本語を教える時の私の「自分ルール」
うちの学校の学生は、「初めての外国が日本」という人がほとんど。
来日したばかりの時は、ひらがなもままならない学生さんもけっこういます。
もし、私が彼らの立場だったら、不安でいっぱいだろうな、と。
私の「自分ルール」はこうです。
「先生は自分を見てくれている」と感じてもらえるように接する。
語学って、その言語の友達や恋人ができたら上達が速いじゃないですか。
それは、ただ「勉強しなきゃ」でなく「伝えたい!」という気持ちが大きくなるからだと思います。
なので、初級の時は特に、言葉は通じなくても心は通じるように接するよう心掛けています。
ま、なんか大袈裟に書いてますが、日本語教師のみなさん、大概みんなそうでしょうけれど。
というわけで、
- 出席をとる時には必ず視線を合わせて顔色や調子をうかがう
- クラスいっせいに質問やらが飛んできた時も、必ず一人一人、一言でもいいから応える
- 服装なども含め、すてきだなと思ったことは細かく伝える
という感じに……できる限りではありますが、がんばっています。
さて、話を戻しますが、上記の理由から、どんな下世話な質問でも、答えたいと思うのです。
(ま、ほんとによく知らないこともたまに聞かれるので、その時はスマホ使って調べて、後で教えてと言います)
「汚い日本語を教えてください」と学生に言われました
この前、こう休み時間に言われました。
今までもたまに言われたことがあるんですが……
まず、
- 汚い言葉より先に「きれいな日本語」を覚えてほしい
- そもそも私、そんなにきたない日本語を使ったことがないので、あまり知らない
- 汚い言葉を教えていると、カリキュラムが終わらない
ということで、悩んでいます。
学生さんは、きれいなじゃない日本語を覚えると、若い学生さんが特に使いたがります。
授業中とかアルバイト先とかで。
ここで怖いのが、誤用。
日本人と喧嘩になりかねません。
どんな言葉でもそうでしょうが、言葉の意味とタイミング次第では、取り返しのつかない威力を発揮します。
冗談で言ったつもりでも、それが外国人であれ容赦しない日本人もきっといます。
とりあえず、
- 「言葉の説明が欲しい(汚い)日本語があれば、いつでも聞いてください」
- 「ちょっと激しい感じのアニメやドラマを見れば、荒々しい日本語がたくさん出てきますよ」
- 「容易に汚い日本語を、相手が日本人じゃなくとも使わないでください」
と、やさしい日本語で伝えています。
それから……
はるか
汚い言葉を使いたくなるような時も、敬語で発すると、ある意味ものすごく怖くなる……
なので、最終的には学生さんには、「敬語、完璧になろう!」と促してます。
「えー」とか言われますが、悪くない答えだと思うんです。どうでしょうか?
とか言いながら、私もまだまだ不勉強なのですが……。
敬語、奥が深い……。
文化なんかのことを聞かれても大変ではありますが、限られた時間でどこまで教えるか。
これも悩ましい問題です。
最初の写真を使わせてもらいます
こんにちは。
こちらは画像の無料サイトからいただいてきたものなので、大丈夫かと思います。