こんにちは、嘉成晴香です。
先日、お友達の作家さん、山下みゆきさんのお祝い会に呼んでいただきました。
今年の児童文芸新人賞に選ばれたのが、こちら。
主催は、山下さんが所属されている、童話サークルわらしべさん。
実は一度だけ、見学に行かせてもらったことがありました。
お久しぶりの方ばかりの中、みなさん笑顔で迎えてくださって、お祝い会にお誘いいただいたものの、場違いだったらどうしようとか思ってたんですが、杞憂でした。
あたたかいお心遣いとまなざしは、私もその道を行きたいなぁと自然と思わせてくださるすばらしいおもてなしで、とってもすてきな時間を過ごせました。
ありがとうございました!!
さて。
何を隠そう、山下さんも私も単行本デビューが今はもう開催されていない「朝日学生新聞社児童文学賞」で、私もこの児童文芸新人賞をいただいたことがありまして、そのご縁もあって勝手に親近感を抱いていた私。
数年前まで、年に一度開かれていた「童話塾in関西」というのに参加していて、山下さんとはその時に出会ったので、実はデビュー前から何度かお話する機会はあったんですけどね。
でも、なかなかお目にかかる機会がなく、仲良くなりたくて、実はお祝い会の一か月前にも、お会いしてたんですよねー。
お祝い会では、山下さんを独占できないだろうなと思って。
なのに!!とってもありがたく、恐れ多いことに!
お祝い会で用意してくださっていた私の席は、なんと山下さんの向かいでした。
しかも!!隣が同じ賞受賞の先輩、北川チハルさん!
山下みゆきさんのお隣が、朝小(朝日小学生新聞:受賞作が連載されていた新聞で、私もお世話になった版元さん)さんの編集者さん!
そのお隣が、これまた同じ賞受賞の先輩、宮下恵茉さん!
とまぁ、もう少し離れたところにもあこがれの作家さんが大勢いらっしゃって、めちゃくちゃ豪華で、ちょっと冷や汗出ました。
北川チハル先生は、ご自身が受賞された時のエピソードをお話してくれ、また、「長編って、改稿するとき、体力いるよね」的な話もいっしょにしてくださいました。なんて気さくですてきな方なんだ……。
お祝い会は、着席スタイルで、司会の方はわらしべさんの方だそうですが、きっとプロですね。
丁寧であたたかな言葉選び、また表情に、始終「ほえー、すごいー!かっこいいー!」って口開けて見てた最前列の私。最前列でよかったよ。
一人ずつ、前に出てお祝いのコメントをする時間では、やっぱり私は何話したか覚えてませんが、無事におわりました。
山下さんは、最後に記念品として、受賞作の書影がプリントされたバッグと万年筆をもらっていたんですが、バッグがかわいいのはもちろんですが、万年筆がね。
万年筆の色が、とにかく私のイメージする山下みゆきさんの色にぴったりで、びっくり。
光沢のあるうすいブルーだったんですが、品があって、でもギラッというか、キラッとしているところもあって……と、「わらしべさん、やるなっ」とか心の中で思ってました。
朝小さんの編集者さんは、東京から日帰りで来てくださっていて、帰りは新大阪までごいっしょさせていただきました。
お祝い会会場を出る前に、山下さんと大阪土産は何がいいかとかをわーわー話して、編集者さんを困らせてしまったかな?と思っていたのですが、無事に私と山下さんおすすめの「りくろーおじさんのチーズケーキ」をお子さんへのお土産に購入できたと後で連絡をいただきました。
思いつくままこうして書くと、なんだか伝わりにくい文になっちゃいましたが、とにかくとても和やかですてきなお祝い会でした。
改めまして。
山下みゆきさん、児童文芸新人賞受賞、心よりお祝い申し上げます!
私はこの賞をいただいた時、恥ずかしながら賞の名前も知らなかったし、検索してもよくわかなんなかったのを覚えています……。
ですが、細々とですが作家をつづけ、この業界の片隅に立たせていただいて13年。
とても名誉で光栄な賞だったんだなと、わかるようになりました。
賞をもらったからって何があるってわけではありません。
賞の名前がついたからって、子ども達はそんなの気にしません。(あ、でも、手に取るきっかけにはなってくれるかな……)
確実に私の背中を押し続けてくれた賞です。
だから、まだ作家でいつづけられているのかもしれないと思わせてくれるほどです。
受賞しても作品の内容が変わったりするわけではないので、読者さんには関係のないことではありますが、明確に未来を照らし、「書きつづけても大丈夫」と自信をくれた賞です。
書くことは孤独ですが、お祝い会で、そんなこともないな、なんて久々に思いました。
孤独は孤独ですが、先に光がぼんやりと見えるトンネルというか。
書いていけば、同じく孤独にがんばっている同志の顔が見えてくるというか。
ここ数年の私は、だいぶ書くことに気を抜けるようになりました。
気を張りすぎずに書けるようになった、というか。
自分では、これはいい傾向なんじゃないかなと思っています。
ようやく、私の執筆人生の次の章に進めたような気もします。
さーて、私もがんばろう。




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