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童話サークル「わらしべ」を見学させていただいて学んだこと!

わらしべ

こんにちは。

児童文学作家デビュー6年目の嘉成晴香(かなりはるか)です。

年数だけ経ってしまった感じが否めませんが、なんとか活動をつづけております。

⇒これまでの作品はこちらから

 

さて、昨日は童話サークル「わらしべ」さんにお邪魔してきました。

とっても楽しかったので、どんなことしたかや、どう思ったかなどを書き残しておこうと思います。

童話サークル「わらしべ」とは?

日本児童文芸家協会の所属のサークルです。

児童文学を書くための勉強会

私はデビュー作「星空点呼 折りたたみ傘を探して」で「第43回児童文芸新人賞」をいただいたご縁があり、会員に入れていただいております。

そもそも、「日本児童文芸家協会」とはなんぞや?!

 

1955年5月7日、広汎な児童文芸関係者の職能団体として設立されました。
創立時の発起人には、川端康成、武者小路実篤、村岡花子、山本周五郎等、
280名を超える多くの作家が名を連ねました。

(協会のサイトのトップページより)

 

と、まぁ、書けばものすごくかたい雰囲気がありますが、実際はおだやかに微笑みを交わす、主に子どもに喜んでもらいたいと思っている人たちの会で、夏の畳に寝転んだ時に感じる風のような爽やかな団体です。

はるか

と、私は思っています!

そんな児童文芸家協会の傘下である「わらしべ」さんに、今回はお邪魔してきました。

「童話サークル わらしべ」さんは、兵庫県のサークル。

(ちなみに、傘下のサークルは日本全国にあるようです。こちらから見てみてね

西宮北口駅から徒歩1分のところにある、西宮中央公民館の1室でありました。

毎月第3日曜日のお昼からやっているそうです。

プロの作家さんも在籍するサークルで、今は20名くらいいる模様。

 

「童話サークル」って何をするのか!?

ずばり言いますと、「合評」というものです。

私はずっとどこにも属さず書いてきたので、この「合評」というものが恥ずかしながら初めてで、ドキドキしていました。

と同時に楽しみにもしていたんですがね。

 

さて、「合評」ですが、これは、あらかじめ配布された作品数点を合評の前に読んでおいて、その感想や改善点などを話し合うことです。

はるか

と、いう認識でいいんだろうか。

つまり、作品について意見を述べることで、作品をよりよいものへと変えるお手伝いをみんなでする、感じです。

昨日は、4作品を拝読してから臨みました。(サークルのメンバー4人がお書きになった作品)

原稿用紙10枚ぐらいの短編で、対象は小学校低学年~高学年まで様々。

テーマもいろんなものがあって……難しかった(‘Д’)

今回は、元顧問の沢田俊子先生がお越しになっていたので、私は幸運にも隣の席という一番近くで聴くことができました。

 

サークル内で合評し、書き直しを重ねた作品は、同人誌としてまとめているようです。

わらしべ

いただいちゃいました!

わーい(^^)/

ありがとうございます!!

この「わらしべ 第三号」は出来立てほやほやだそう。

こうやって、活字に、本になるって嬉しいことですよね(*’ω’*)

 

「合評」から学んだこと

人生初の「合評」だったわけですが、得るもの盛沢山でした。

最初に作者が、作品への想いなどを話してくれるんですが、それと作品の印象が合致したりしていなかったりで、やはり「合評」しないとわからなかった意図も多く、改善点がたくさん出ました。

はるか

そんな視点から読む人もいるんだな!

と、何度思ったことか。

昨日は、物語の表現よりも「物語の流れ」を話し合うことが多かったのですが、いかにして読者を楽しませるかを考えるのはとても楽しかったです。

備忘録までに、昨日学んだことを、箇条書きで書いてみたいと思います。

  • 短編は、盛り込み過ぎない。一番伝えたいことからぶれない
  • 例え気に入っている表現でも、物語の流れを邪魔するなら削除する勇気をもつこと。
  • 主人公をめいっぱい愛し、ドキドキワクワクさせること。
  • 作者が楽しんでいるという雰囲気は、時に読み手を置いていく
  • 真実を伝えるために、専門的なことは特に徹底して調べること。
  • 短編の場合は得に、絵や映像にした時どうなるかも想像しながら書くといい。
  • キャラクターは、文字に書かない設定を多く決め、紙の上で寝かせない。立ち上がらせる
  • 最初から完璧に書こうと思わないこと。(いきなり作家にはなれない)

 

こんなもんでしょうか。

もっともっとあるんですが、特に大事だと感じたものを挙げました。

合評でいいのは、「ここがダメ」と言うんではなく、「~したらどうか」という提案があること。

もちろん、これを取り入れて書き直すかどうかは、作者の自由です。

 

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「物語」を書くのが上手になるにはどうすればいいか

さて、作家になりたい全ての人が思うであろうこの疑問(笑)

その一つで、昨日沢田先生がご紹介くださった方法、なるほどなと思ったので書いてみます。

それは、「視写」です。

気の利いた物語を、一字一句違えず写すんです。もちろん、手書きで。

気の利いた物語とは、人によって違うものなんでしょうが、私は「物語の美しい流れに感動してため息が出るような作品」かなと思います。

「視写」の効果はいろいろとあるとは思いますが、まず

  • 物語のテンポやリズムを肌で感じることができる
  • 表現を「読む」だけでなく体に「取り込む」ことができる
  • 考えながら写すことで「自分だったらこんな表現をするな」などと自分と対話もできる
  • 句読点の位置なども自然と身に付く

 

こんな感じでしょうか。

パソコンやスマホでうつと、言葉一つ一つがすぐに書けてしまうため、私も「手書き」がいいと思います。

「手書き」は、画数の多い漢字なんかを書いている途中にアイデアが出て来たり、長く写すにはかなりの集中力と忍耐力が必要になるので「書く体力」をつける一歩になるかと思います。

やってみないと、この良さはわかりません。

画家志望の方が「模写」するのと同じかもしれませんね。

 

実は私、小学校3,4年生の時、担任が国語の先生で、ずっと「視写」していたんです。

その先生の進め方は、こうです。

まず、宿題で専用の原稿用紙(普通の原稿用紙より、ふりがなをふるスペースの幅が広い)に、勉強する教科書の作品を全部写します。

そう、全部

先生は、模造紙に写してました。

そして、授業では自分の写した作品を見ながら、一行ずつ意見や感想なんかをクラス全員で言い合うんです。

全ての意見は、原稿用紙のふりがなのスペースに書き込んでいきます。

はるか

今思えば「合評」みたい!!!

思えば私は、作家になるための英才教育を受けていたということになるかもしれません。

小学生の教科書とはいえ、もう中学年にもなると一つ一つの作品は長く、宿題の「視写」はいやでたまりませんでした。指にペンだこできるしさ。

でも、いい作品のリズムやテンポは、この時体に教え込まれたんじゃないかな、なんて思います。

はるか

S先生、ありがとうございました!!

 

サークル後はみんなで懇親会!

サークルは、13時~16時半まで。

終わってからは、懇親会にも参加しました。

西宮北口って、いろんなお店があっていいですね!

予約してくれていたお店は、炭火でお肉や海鮮を焼いて食べるところで、量が多くてお腹いっぱいに(笑)

創作のこと、日常のこと、いろんなお話をしました。

また、私の作品を読んでくださった方が感想をくださったりと、始終感激しました。

 

しょせん、物語は一人で書くものですが、「いい作品」を作り上げたり、自身の成長は一人じゃ困難。

作品を別の視点で読めるきっかけが「合評」で、昨日は人生までぐんと豊かになった気分になりました。

はるか

3時間半はあっという間で、もっとやりたかったくらいです。

 

「わらしべ」のみなさま、沢田俊子先生、本当にありがとうございました!!

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