こんばんは、嘉成です。
この「22:22のヒトリゴト」シリーズも、残すところ今回を入れて2回となりました。
(番外編の予定あり)
今回は、「を」!
「を」は日本語の助詞の一つですが、教えるのなんか苦手なんですよね……(日本語教師なのに)
「を」というひらがなが好き!人生で初めて「きれいに書けたかも」と思わせてくれたひらがな
「を」は、「難しい『を』」といって、子どもの頃最初に習いました。
なので、「『を』って、難しいんだ!」と思いながら書く練習をしました。
そして、最初から気を引き締めて書いたせいか、なかなかうまく書けたと(自分では)思いました。
はるか
と、心の中で喜んだ4歳の私……。
でも、それからしばらくは、あんまり書く機会なかったんですよね。
だって、「を」って、文章を書けないと出てこないから。
「を」は「お」より慎ましいイメージ
ご存知のとおり、「を」が文や言葉の最初につくことは、現在ではないんじゃないでしょうか。
いつだって、言葉と言葉の間にひっそりはさまってる。
話す時も、「お母さん」「おはし」「おおかみ」なんかだとはっきりくっきり発音するイメージですが、助詞「を」は、慎ましく声に出します。
字面はさ、「を」の方が難しいというか、堅苦しい感じが(私にとっては)するんですが、読む時はちがう。
そのギャップが、好きです。
ま、それだけです。
「を」を考えた人すごいなぁなんて日本語教師の私は考える
今は同じ読み方なんだから、「を」が「お」に変わってもいいようなものなのに、今現代も「を」は「を」、なのがいい。
「を」って、実はいろんな時に使われてるんですよ。
「を」は大きく分けて3つの用法がありまして……(突然、日本語の授業)
「対象」、「機転」、「経過域」に分けられます。
なんだそりゃって感じですが、つまり……
本を棚に戻す。(対象の「を」)
5時に学校を出た。(起点の「を」)
郵便局の前を通った。(経過域の「を」)
とまぁ、こんな感じ。
これ全部、「を」がちがう意味。
日本語学習者(外国人)は、これを意識しながらしゃべんないとなんないのよね。
「を」って、なんか周りを大事にしてる感じで、ほんと好きだなぁ。
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