こんにちは。
青年海外協力隊(短期派遣)として、エジプトのルクソールで日本語教師をしております、嘉成です。
(ただいま、一時帰国中)
今日は、エジプト人が日本語を話す時、発音に苦戦する音について。
私はエジプトに来るまで、エジプト人にお会いしたことがなかったので、何が難しいのか聞く機会がなかったのですが、現地で教えてみてようやくわかりました。
(と言っても、そんなに生徒さん数がいるわけでもないので、全てのエジプト人にあてはまるわけではないと思いますのでご参考までに)
エジプト人の英語はPがBになるので日本語にも影響する
まず、エジプト人の英語なんですが、最初はほんとに難しくて大変でした。
何がって、Pの発音が全部Bになるんです。
おまけにRの発音が強いので、Rのところだけやたら巻き舌。
なので、
パスポート ⇒ バスボルト
イヤー ⇒ イヤル
ファースト ⇒ ファルスト
モアー ⇒ モラー
ピープル ⇒ ビーブル
みたいになります。
最初は知らない単語かと思ってちんぷんかんぷん。
慣れるまで大変でした……
はるか
というわけで、日本語の「ぱぴぷぺぽ」は「ばびぶべぼ」と発音してしまうことが多いです。
「日本語」と認識すると大丈夫なんですが、カタカナの言葉で英語にもあるような言葉……
例えば「ペン」とかだと、「ベン」になりがちです。
エジプト人の日本語の初級!「お」が「う」になってしまう
あと、ゼロ初級から教えていますので、「あいうえお」をするわけです。
でも、母語の干渉だからかなかなか「お」が言えません。(ローマ字表記しても)
私「あ・い・う・え・お」
生徒「あ・い・う・え・う」
私「お!」
生徒「う!」
私「『おはようございます』の、お!」
生徒「お!」
こんな感じで勉強しています。
エジプト人の初級日本語!「つ」が「ちゅ」になりがち
日本国内の日本語学校で、私は主にベトナム人に教えていたんですが、彼らも「つ」が苦手でした。
つくえ ⇒ ちゅくえ
てつだって ⇒ てちゅだって
みたいになります。
これ、けっこう難しいみたいで、数か月練習してようやく……という方もいます。
あるベトナム人の学生さん(まだ「つ」が言えないわらけれどあきらめてた)が、自分の話し方をバイト先で笑われたとかで、
「下手だからですか?」
と私に聞いてきました。
まだ初級ですから話せる日本語は限られていましたが、彼はとても上手でした。
そこで、「つ」が「ちゅ」になると、子どもっぽい印象を与えてしまう……みたいな感じにオブラートに包みつつ説明すると、彼は1日でできるようになってました(笑)
「もうだれも笑いません」
後日、こう聞いて私もホッとしました。
エジプト人も、「つ」が苦手で、ベトナム人ほど「ちゅ」にはなりませんが、「つ」とは聞こえない感じ。
はるか
と言うと、わりと理解してもらえます。
アラビア語には助詞がない?「は」を理解するのに時間がかかる
聞いたところ、アラビア語には助詞がないんだとか。
なので、最初の
わたし は (名前) です。
の「は」を理解するのが難しい。
英語ができる人は、そこは大丈夫そうですが、生徒さんには子どももいたので。
はるか
とかんたんに説明してみました。
(この説明でよかったんだろうか)
助詞、「が」とか「で」とか、いろいろあって覚えるのがほんとに大変!!
でも、一つ一つ覚えてもらうしかないんですよね……。
まだ1カ月と少ししか教えてないうちに、コロナウイルスの影響で一時帰国となり、とっても残念です。
落ち着いたらエジプトに戻ることになってはいるんですが、いったいいつになることやら。
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