こんにちは。
青年海外協力隊(短期派遣)としてエジプトのルクソールに来て、2カ月が経ちました。
ルクソールでは、主に
- 列車
- ミクロバス(マイクロバス)
- タクシー
- 馬車
- フェリー(ナイル川があるため)
が交通機関なのですが、何といっても一番便利で安価なのは、「ミクロバス」です。
でも、旅行者にはちょっと敷居が高い……
私は幸運にも先輩隊員が着任早々に乗り方を教えてくれたのでよかったのですが、もし誰も教えてくれなかったら、利用する気にはなれなかったなぁ……。
なんでかって?
独特のルールがあるからです。
今日は、そんな話。
ルクソールのミクロバス(マイクロバス)ってどんなの?
エジプトのミクロバスは、バスと言ってもバンタイプの小さなバス。
トップの写真のような白い車です。
行先は、車の下のラインの色でだいたいわかります。
はるか
運転手さんに聞きます(笑)
店員は、運転手さんを含めてだいたい14人くらい。
車両は年季が入ったものが多いですが、たまに比較的新しいものあります。
車の新旧に関わらず、よく子どもがどろどろの靴のまま座席に立っているので、いい服を着ている時は、おすすめしません。
ドアは、壊れている・いないに関わらず、閉めません。
こちら、バイクは3人乗りが普通で、ヘルメットをかぶっている人も見たことがないくらいなので、ドアを閉めようものなら「すぐに乗れない・降りれない」と苦情がきそうな感じです。
エジプトのルクソール!ミクロバス(マイクロバス)の乗り方は?
さて、気になるエジプトのミクロバスの乗り方ですが……。
1、自分の行く方向の色のミクロバスが来たら、視線や手を挙げて止めます。
そして、行先を運転手さんに聞きます。
もうこの時点で、観光客にはけっこう敷居高いですよね。
ルクソール、英語ができる人もいますが、アラビア語オンリーの運転手さんも多いので。
2、ミクロバスにサッと乗ります。
この時、素早く乗りましょう。
せっかちなので、すぐに出発します。
乗客が男性の場合、止まってさえくれないこともあります(笑)
おすすめというか、慣れてないうちは、できるだけ後ろの席の奥に乗る方がいいと思います。
なぜかというと……一つには、ドアの近くだと、バスのスピードが急に上がった時に振り落とされる可能性があるからです。
はるか
他の理由は、次の項でお話しましょう。
エジプトのミクロバス(マイクロバス)の運賃は?お金の払い方は?
さて、ミクロバスに乗りました。
エジプトのミクロバスの運賃は?
どこまで乗っても距離にかかわらず、2ギネ(エジプトポンド)です。(現在、約14円)
金色で縁取られた比較的大きな硬貨が1ギネ。
はるか
ほかに、同じく1ギネの紙幣もあります。
ほんとは、1,75ギネだそうですが、観光客なので「2」が普通になってます。
おつりは、くれません……。
エジプトのミクロバスの運賃の払い方は?
さて、最初1番緊張したのが、運賃のお支払い。
いつ払うか?は、まぁいつでもいいみたいです。
降りるまでに払います。
どうやって払うかと言うと、前に座っている人の肩をポンポンとたたき、お金を渡すんです。
この時、2ギネちょうど持っていたら何も言わなくていいんですが、
5ギネ札とかで3ギネおつりがほしい場合、前の人に「ワーヘッド(アラビア語の「1」)」と伝えます。
前の人はその前の人に、そしてその前の人は運転手に渡してくれます。
おつりも、同様にして、運転手からその後ろ、その後ろと手渡しされて返ってきます。
もし2人分払いたい場合は、「イトニーン(アラビア語の「2」)と伝えてお金を渡します。
はるか
前に座ると、後ろの席からどんどんお金がまわってくる!のです。
もちろん、隣がエジプト人の場合、後ろの人はだいたいはその方にお金を渡しますが、いない場合とかは、がんばて回さなければなりません。
「イトニーン(2)」とか「ワーヘッド(1)」とかも、時に聞き取らなければなりません。
最初、バスに乗るたびにそれはもうドキドキして、降りにくくともできるだけ奥に座るようにしていました。
はるか
でも、後ろからお金まわってくるけどね。
エジプトのミクロバス(マイクロバス)の降り方は?
さて、このミクロバス、停留所があるわけではありません。
なので、目的地に近付いたら自分で「降ります!」と言わなければなりません。
私はどうしてもアラビア語の「すみません」が舌がもつれて言えないので、
英語と混ぜて、
はるか
と言っています(笑)
アラガンブってのが、「降りる」って意味だとか。
とりあえず、何語でもいいので運転手さんに聞こえるように声を張り上げれば、止まってくれます!
奥に座っていても、周りがその度にどいてくれます。
ということで、街に慣れているならいいんですけど、最初はドキドキでした。
どこで降りればいいか、スマホのグーグルマップとにらめっこ(笑)
たまにいつもと違うルート通ったりするので、その時は、焦る、焦る!
「その時は、あきらめましょう!(ニッコリ)」
と先輩隊員が教えてくれていたので、「これかー(冷や汗)」と最初は思いました。
ルクソールのミクロバス(マイクロバス)に乗るといいこと
さて、なんだか今まで書いたのを読んでみると、旅行者には不安しかありませんが、いいことはあります。
- 運賃が安い!!
- 地元の人の暮らしぶりを肌で感じられる!
- 街をゆっくり眺められる!
- 大きなスーツケースは車の上に置いてくれる!(落ちても保証はないけど)
- わからなければずっと乗ってると元の場所に戻ってる!
- バスはものすごく台数が多いので、街中でほぼ待ち時間は無し
- 間違って降りてもルクソールは頑張ればどこでも歩ける距離!(西岸を除く)
私が思う一番の利点は、「待たなくてもバスがどんどん走ってくる」ことですね。
エジプト人、歩くのが苦手なのか嫌いなのか、みんなばんばん乗っては降りてます。
エジプトのミクロバス(マイクロバス)で嫌だったこと
ミクロバスに乗る際には、以下の点にご注意ください。
- ドアが閉まらない(閉めない)ので、ドア付近に座ると振り落とされそうになる
- 急にスピードを出すことがある
- 言わないとおつりが返ってこないことがある
- たまに痴漢にあう
- 降りた瞬間にバスが走り出すことがあるので怖い
- 車のシートがとってもとっても古い
- 車のシートがきれいじゃない(子どもは普通に靴で立ち、大人も注意はしない)
とまぁ、こんな感じ。
ということで、汚したくない服の時は、乗らないようにしましょう。
あと、エジプトは普通に歩いていても砂埃で汚れたり、子どもの足が当たったり、「汚れないように歩く」のは至難の業です(笑)
エジプトのミクロバス(マイクロバス)でのすてきなエピソード
コロナの影響が、エジプトにも出ています。
いわゆる「差別」という形で。
こんな記事を書きましたが、今や老若男女問わず、アジア人を見ると指をさして「コロナ」と言ったり、「コロナ」と言いながら囲まれたりすることも多くなりました。
でも、そんな心の貧しい人ばかりではありません。
正直コロナが流行りだしてから、ミクロバスに乗るのは億劫ですが、それでも生活にするには乗らないと厳しいので乗ってたんです。
そしたら、隣に座ったある男性が、ごそごそカバンから何かを取り出して……
りんごでした。
そして、ニッコリ笑顔とともに、くれました(^^)/
そんなに私、不安げな顔をしてたかな?(笑)
写真は、夕暮れのナイル川沿いで。
他にも、すごくやさしい雰囲気のご婦人が話しかけてくれたことも。
残念ながら私はアラビア語の会話は挨拶しかできないし、彼女も英語がダメだったので会話はできませんでしたが、なんというか、視線で会話できたというか。
あぁ、しっかりアラビア語やればよかった、とこの時ほど思ったことはありません。
このミクロバスは、同じエジプトでも地域によってルールが微妙に違うみたいです。
例えばアスワンだと、ルクソールはドアを閉めちゃダメですが、閉めないとダメみたい。
ま、ドアを閉めるか閉めないかは、間違ってたら他の人が教えてくれるでしょう。
旅行者にとってはドキドキのミクロバスですが、歩いてでも戻ってこれそうな距離だけ乗るとかも、ありかな?なんて思います。
ほんと、現地の生活を味わえて、いい思い出になると思います(^^)/
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