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書店や図書館でどんな本を読もうか迷った・悩んだ時にするヒント

ルクソール図書館

こんにちは。

児童文学作家の嘉成晴香です。

時々、こんな質問をもらいます。

「本屋さんや図書館へ行っても、何を買えばいいか、何を借りればいいかわからない」

たいてい、普段はそんなに本を読まない方や子どもさんからです。

でも、それもそのはず。

無数にとは言えないけれど、書店さんにも図書館にも、本はたくさん。

はるか

おそらく、「国語辞典の中から好きな言葉を選べ」と言われたような感覚なんじゃないかなと思います。

すてきな言葉が見つかると、覚えておきたくなるし、使ってみたくなるけれど、そこへたどり着くまでのことを考えると、

読書が日常でない方からすると途方もないことかもしれません。

ということで、今日は私なりの「本の探し方」をご紹介。

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自分に合った本が最初から見つかると過信し過ぎない・本選びでの「自分の思う失敗」を恐れない

せっかく本を買うなら・借りるなら、いい本がいい!

失敗したくない!

と思うのは当然のこと。

読書家さんは、それが自分にとって合っていても合わなくても、それなりに気持ちを整えられるものだと思うのですが、

あまり本になじみがない方にとっては重要なところなんじゃないでしょうか。

はるか

そりゃ、できれば、どうせ読むならおもしろくて楽しくて、ためになる本がいい!

というのはわかります。

そのために、他の方のレビューを読んだり中をペラペラのぞいてみたりするんですよね。

それも、悪くありません。

でも、一つだけ言えることは、本は実用的でなくていい、ということです。

寒かったらスイッチを押すストーブのような、どんな細かなチリも吸い込む掃除機のような、電化製品ではありません。

「実用書」であっても、それは「ヒント」であって、本当に100%実用的かどうかと言われるとちがうと思います。

また、レビューを参考にするのも大いにありかもしれませんが、みんながみんな共感したからといって、あなたがそうなるとも限らない。

みなさん、自分の人生ありきで読書しているので、みんな共感していると言っても強弱あると思います。

なので、直観、大事です。

「本選びの失敗」を何をもって言うかはわかりませんが、それをあまり恐れないことが、本選びにおいてはかなり重要です。

そして、案外「失敗」と思うものこそ、5年後とか10年後まで頭の片隅にずっとおいてしまう本になったりするものです。

はるか

いいか悪いかでなく、ものすごい存在感の本。

そんな本に巡り合えることは、幸せなことだと思います。

作家になってから、より「本って安いな」と思うようになりましたが、だからと言ってスーパーで野菜を買うようには買えません。

ものすごい情熱と人手と時間をかけて作られているので、「それを考えると、ものすごいリーズナブル」と思うだけで、

特に子どもさんにとっては「高額」だと思いますし、日頃本を買わない方にとっても「パッとは買えない」ものかもしれません。

けれど、選んだ本を宝物にしていくのも、読書の醍醐味だと思います。

本の選び方!本との出会いはご縁・一回一回を大事にする

人の出会いもそうですが、本の出会いもご縁です。

「一期一会」と言うにはちょっと大げさだと思いますが、目にしただけでもそれはご縁かと思います。

だって、毎日ものすごい量の本が出版されているんですよ。

昔の本から最新刊までいっきに出会える書店さんは、チャンスにあふれた最高の場ですよね。

はるか

あ、この本、気になる!

と思ったら、ひいてしまわないでその気持ちを大事にしてください。

手に取るだけでもいいと思います。

その重みが、あなたの何かを変えるかも。

書店や図書館で本を選ぶためのヒント

さて、前置きが長くなりましたが、本選びで迷った時・悩んだ時にするヒントをご紹介します。

参考になればいいんですが。

書店や図書館で本選び!「どれにしようかな」作戦

まずは、ありきたりですが、書店や図書館ではあんまりしなさそうな、これ。

はるか

♪どーれーにーしーよーおーかーなー、かーみーさーまーのーいーうーとーおーりっ!

読みたいジャンルの棚に行き、これをやってみます。

上の段からでもいいし、あえて下の段からでもいいし。

その本を必ず買えってことでなく、とりあえず「手に取ってみる」きっかけが大事なんです。

書店や図書館で本選び!「気になる頭文字」作戦

まず、最近お世話になった方や好きな人のことを思い浮かべます。

その頭文字、例えば「やまだたろう」だったら、「や」か「た」をキーワードに探していく、というのがこの作戦。

「や」の本棚をじっくり眺めるのもいいし、全ての本棚をめぐって「や」という文字がタイトルにあったら必ず手にとる!というルールを作ってもいい。

「や」だけでも、

  • やったー
  • ヤタガラス
  • 屋久島
  • 野球

など、いろいろあります。また、タイトルの頭文字でなくても、

  • 〇〇屋
  • 大家さん
  • 宗谷岬

なんかの、言葉の中や最後に「や」がつくものも。

意外と楽しいですよ。

 

見ていくうちに、気になる本が出てくるかも。

書店や図書館で本選び!「通りすがりの人につられてみる」作戦

書店や本屋さんには、日々様々な動機からお客さんが訪れています。

はるか

みんな、何をどう思って足を運んでるんでしょ。

聞くわけにはいきませんが、誰かが手に取った本を手に取ってみるのもありだと思います。

図書館だと同じ本が何冊もないかもしれませんが、同じ作家さんの本やシリーズならあるかも。

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書店での本選び!あえて「一冊だけ」残っている本を手に取ってみる

大きな大きな書店さんでも、この世の全ての本を置いているわけではありません。

選び抜かれた本達が並び、そして日々入れ替えられています。

人気作・話題作は長く置かれ、その置き方も何冊も平積みになっていたりしますよね。

はるか

でも、1冊だけ、それも本棚のすみに置かれているような本も、実は激戦区を突破したものなんです。

むしろ、1冊だけでも置いているということは、その書店さんにとっては「おすすめ」であり、根強い人気があるということ。

「大人気」とは言えなくても、「これからくる本」かもしれませんし、「知る人ぞ知る本」の可能性も。

なので、平積みにされているような本ももちろんいいとは思いますが、ひっそりと、でも確実に書店さんに存在している本を見つけてください。

意外と、「あたりだな」という本に出会えるかも。

 

皆様が、すてきな一冊と出会えますように。

 

トップの写真は、エジプトのルクソールにあるルクソール図書館。

外国の図書館はここしか行ったことがないのですが、機会があれば他の国の図書館や書店さんも訪れてみたいな。

 

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