嘉成晴香(かなりはるか)と申します。
2019年で作家デビュー6年になります。
今のところ物語は5冊商業出版させていただいていて、細々とですがなんとか作家業をつづけています。
さて、人はどういう人を作家と呼ぶのでしょうか。
私が思う「作家」は、「書きつづけている人」です。
そして、「商業作家」とは、「書いて出版しつづけている人」だと思っています。
というわけで、書けないときは、
はるか
とか、ぼんやり思ったりすることもあります。
でもね、作家には3種類いると思うんですよ。
作家の種類!?書くことがとにかく好きでたまらない人
もう、とにかく、書くことが大好きな人。
とにかく前へ前へとどんどん進んでいける人。
私から見ると、物語を自分にひきよせて、それを言葉に変換してる感じ。
「小説家になろう」とか「カクヨム」とかWeb作家専門のサイトに多くいらっしゃるような気がする。
とにかく、膨大な量を短時間で書ける。
でも、推敲は苦手とする傾向にあるような。
はるか
「書く自分」をただ好きなんじゃなく、「『書く自分』が好きなことを客観視する」という、一歩先へ進めた人は、その瞬間に商業デビューしているイメージ。
これがけっこう難しいんだけどね。
作家の種類!?伝えたい想い(メッセージ)を「書く」ことで表そうとしている人
どちらかというと、私がこのタイプ。
つまり、伝えたいことがまとまらないと、進まない。
どうやったらメッセージに忠実に描けるか考え過ぎて、すぐ手をとめてしまう。
書くことは自分をえぐることにもなりかねないので、書きながらけっこう落ち込むことも。
はるか
というわけで、未完の作品も多い。(私だけ!?)
インプットというより、インプットしたものをどう体にめぐらすかで作風が変わる。
基本的には「書く」というより「表現する」ことが好き。
もし、「書く」こと以外にできそうなことがあったら、そっちでメッセージを発信してたかも。
作家の種類!?伝えたい想いがあり、書くことも好きでたまらない「生まれながらの作家」
上記2つを共に持ち合わせた、作家の中の作家。
長く作家活動をつづけている方が、このタイプ。
「書きたい自分」「書く自分」「書いた自分」を愛し、客観視もできる。
作家側にも読者側にも立てる超人。
私の周りでは、とても素直で謙虚、成長やインプットに常に貪欲な方が多い。
様々な修羅場も超えてらっしゃるので、かけてくれる言葉が一つ一つ重い。
その時わからなくても、1年後「そういうことか!」となることも。
こんなケースも!作家になって書くのが好きになった私
一般的に、書くことが好きで作家になったと思われがちですが、私はちがいました。
幸運にもデビューできたのですが、それまでは2つ目のタイプの究極な位置にいたので、実は書くことは苦手だったんです。
でも、せっかくデビューできたんだからと書きつづけ、「書く」ことに慣れたんです。
日本語教師になったのと、作家デビューがほぼ同時だったということも、大きかったかもしれません。
言葉を、文章を、もっと自分らしく、何にもとらわれることなく自由に、それでいてわかりやすく表現することに、それができることに、喜びを感じるようになりました。
はるか
というわけで、強い想いがあるのなら、誰だって作家になれる可能性があるということです。
「書く」技術は、書いているうちにある程度はついてくるとは思います。(と信じています)
小説を書きたいけれどどう書けばいいかわからないなら
何か小説を、物語を書きたい。でも、どんな物語を書いたらいいかわからない。
「起承転結」とかどうすればいいかわからないし、最後まで書けるか不安。
こんなお悩みを時々相談されますが、たぶんこの方も私と同じタイプ。
はるか
最初から完璧なものなんて、無理ですよ。
プロの作家だって、とりあえず最後まで書いてから推敲に推敲を重ねて磨き上げるんですから。
自分で「書くこと」へのハードルを上げすぎないことが、最後まで書けるようになる秘訣かなと思います。
まずは自分の「揺るがない硬い部分」を見つけ出し、そこを物語にしてはどうでしょう。
つまり、
- これまでの人生で嫌だったこと
- これまでの人生でとびきり嬉しかったこと、その経緯
- 興味のあることとその理由
なんかを、自分の大事な人に「例え」を使って話す感じに書けばいいと思います。
あなたが生きてきた人生は、他の誰も歩んでこなかった道。
きっとすてきな小説になるはず。
この物語の主人公の一人、「万緒」は、小説家を目指す女の子。
私の思う、創作の苦悩の楽しみも書いています。
お暇なときにでも、手に取っていただければ嬉しいです!
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