こんにちは。
児童文学作家の嘉成晴香です。
この度、拙著『人魚の夏』が、第69回産経児童出版文化賞のフジテレビ賞を受賞しました!
贈賞式が東京の明治記念館で行われましたので、出席させていただきました。
拙著『人魚の夏(あかね書房)』が産経児童出版文化賞フジテレビ賞を受賞しました!明治記念館での産経児童出版文化賞の贈賞式!リハーサルからドキドキしました
まず、家で悩みました。
はるか
贈賞式の案内状には、ドレスコードはないと書かれていましたが、秋篠宮佳子様がご臨席される場にカジュアルすぎる格好で行くわけにもいかない……
ということで、母からのおさがり(と言っても私が「ほしい」と言ったんだけど)の白いワンピースにしました。
指輪は、亡き祖母の真珠の指輪。
パールの指輪を祖母から譲り受けました母が後日、「おばあちゃんも喜んでるだろうね」と言ってくれ、それが嬉しかった!
贈賞式のタイムテーブルは分単位で、リハーサルもありました。
立ち位置とか、お辞儀すべきポイントとか、いろいろと教わりました。
はるか
リハーサルが始まる前に少しだけ時間があったので、他の受賞者さんやその編集者さんとお話でき、とても楽しかったです!
産経児童出版文化賞で佳子さまにお言葉をいただきました!たくさんご質問とご感想をくださって感激!
そして、贈賞式。
1分前に佳子さまがご入場され、みんなに緊張が走り……
佳子さま、もちろん初めてお会いしましたが、ものすごくやわらかい雰囲気の方で、
いい意味で圧がなく、ふんわり寄り添ってくださいました。
佳子さまのお言葉、全文はこちら
5月5日の産経新聞にも掲載された、審査員の先生方によるご講評はこちら
審査員の宮川健郎先生が、ちょうどゲリラ豪雨のような大雨が降ってきたので、
「人魚が歌ったな、と思った」と言ってくださって、私も、私の編集者さんも大感激!
贈賞式後は、受賞者1人2~3分ではありましたが、佳子さまとお話ができました。
広いお部屋に受賞者が間隔を空けて立ち、そこへ佳子さまが回ってきてくださる、という感じです。
コロナ対策で2m空けてのお話となりましたが、佳子さまは身を乗り出すようにして熱心に耳を傾けてくださいました。
基本的に質問はNGということで、「何をお話したらいいんやら」と、ない頭を悩ませていた私はホッとしました(笑)
佳子さまは、何度も読まれたとおっしゃってましたが、ほんとによく読み込んでくださっていて、
1冊1冊にたくさんご質問されていました。
そのおかげで、私も他の受賞作の裏話というか、作品について深く知ることができ、とっても有意義な時間でした。
はるか
私の作品『人魚の夏』には、この作品を書くきっかけは何だったのか、という質問や
ご感想をたくさんいただきました。
私は、長男が4歳の時に突然「お母さんって、人魚の友達いる?」と聞いてきた時のことをお話しました。
佳子さまのお気に入りは、後に主人公の親友となるレオだそうで、私も気に入っている登場人物だったので嬉しく思いました。
また、力を入れて書いた部分や工夫をピンポイントで褒めてくださり、感激!
あっという間の2分。
受賞者みんな、佳子さまだからということもあるでしょうが、それ以上に「自作を大切に読み、熱心に感想を話してくれる方」として、
もっともっとお話ししたかったと思います。
このコロナ禍で、対面で感想をもらうことが少なく、とっても励みになる一時でした。
佳子さま、そして周りで対応してくださった宮内庁の方々、ありがとうございました!
残念ながら、審査員先生方とはお話する時間が全くなく……。
一言、お礼を申し上げたかったんですが……それだけが心残りです。
コロナ禍なこともあり、懇親会もできなかったしでしかたなかったんですけど……。
産経児童出版文化賞で出会った先生方・あこがれの方にお目にかかれて感激!
贈賞式では、たくさんの出会いがありました!
今回はその中から、お三方をご紹介したいと思います。
まず、贈賞式に会場(明治記念館)に着いてすぐ、『つくしちゃんとおねえちゃん』でニッポン放送賞を受賞された
いとうみく先生!
いとうみく先生の講座、前に拝聴して、とっても楽しく、勝手にもうお会いしたことある気がしてました(笑)
第10回童話塾in関西(いとうみく先生と宮下恵茉先生の対談)から得た創作・デビューのヒント佳子さまは、この作品に出てくる姉妹とご自分のことを重ねながら読まれたそうで、
けんかをしても、お互い大好き、ということに共感した、という感じに話されておりました。
いとうみく先生は、小学校高学年~幼年物まで、様々な読者対象の児童書をお書きになる方。
うちの長男(7)もファンで、最近はこちらを読みました。
これまた、かわいい話なのです。
数々の賞を受賞されているいとうみく先生ですが、二人して始まるまでドキドキしておりました。
こちらの『ハタハタ』で産経新聞社賞を受賞された高久至先生にも、お会いしました。
佳子さまが、どうやって写真を撮ったのかという質問をされておりまして、
水中の息のブクブクがあると魚が逃げてしまうので、1分ほど息を止め、そうしたら寄ってくるのでそれを撮影する、
というハードな撮影方法を私もいっしょに伺いました。(立ち位置が、いとうみく先生と高久至先生の間だった)
この『ハタハタ』は、私の『人魚の夏』と出版社がいっしょ(あかね書房)ということもあり、勝手に親近感!
おまけにこちらの作品の編集者さんが、お会いしたのは初めてでしたが、日頃Twitterでつながっているため、
ものすごくアットホームというか、和やかな気持ちになりました。
そして、『こそあどの森のおとなたちが子どもだったころ』で大賞を受賞された、
岡田淳先生!!!!
もうね、贈賞式会場でお見かけした時から、心の中がキャーキャー言っちゃってさ。
岡田先生の雰囲気って、物語の主人公や、主人公を見守る登場人物のような、そんなあったかくてやさしくて、やわらかい感じなのよね。
はるか
とかウジウジしてる私を見かねて、私の編集者さんがいっしょにご挨拶に行ってくれました。
そうしましたら、なんと!岡田淳先生、拙著『人魚の夏』を読んでくださってました。
ご感想までくださり、これまた感激。
と、この時はすぐ贈賞式開始のタイミングになってしまい……まぁでも一言でもお話できてよかったじゃないかと思ってましたら、
最後の最後のタイミングで、またお話するチャンスが!
岡田淳先生、「この年になると、ラグビーのように後ろにボールを投げている感覚がある」という風なことをおっしゃってました。
ラグビーは、走りながら、後ろにボールを回すんですよね。
常に前進しながら、受け取ってくれる人がいることを信じて、向かってくるタックルにも負けず……ってことですよね。
このお言葉の意味を、贈賞式後、私の担当編集者さんとお茶しながらかみしめました。
後をつづく人も、タックルをかわしながら、作家として進まなきゃボールは受け取れないんですよね。
岡田淳先生、ご自分もこうやってボールをパスされた感があるとおっしゃってました。
作家は、作家でいつづけることがほんとに大変。
1冊出版してもらうのだって、どんなに年数重ねても簡単じゃありません。
はるか
岡田淳先生も、この産経児童出版文化賞は何度もとられたことがありますが、大賞は初めてだそうで、
壇上ですてきな笑顔を見せてくださいました。
私も、いつかパスを後ろに回せるような作家になるべく……
いや、まずは数々のタックルに負けない体づくりからかな……
産経児童出版文化賞フジテレビ賞!来年デビュー10周年なので大きな励みになりました
贈賞式のことはニュースにもなり、なんと私の写真まで掲載されてました!
帰宅して、このニュースを読み、一番びっくりしたのは、私の編集者さん、編集長やったんや!ってこと(笑)
初めて出会ったのが9年前の、児童文芸新人賞の授賞式で、名刺をもらったのはその時だけ。
はるか
だからって、何がどう変わるというわけではないのですが……。
何はともあれ私を9年間育ててくれたのは、Eさんのおかげと言ってもいいので、ほんとにほんとに感謝しております。
贈賞式後のお茶では、これまであまり知らなかったEさんのプライベートなことなども伺え、
私も子どものことや、エジプトに行ってた時のことなどを聞いていただき、
とっても楽しい時間でした。
またいっしょにお仕事できるといいな。
それにしても、贈賞式が終わってまず思ったのは、
はるか
でした(笑)
(よく転ぶんです)
ちなみに、佳子さまとのお話の内容は、SNSなどでも書いていいと許可はいただいております!
ものすごく緊張して筋肉痛になりそうでしが、喜びいっぱい、感激いっぱいの、一生思い出に残る日となりました。
皆様、ありがとうございました!!
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