こんにちは。
児童文学作家の嘉成晴香です。
ようやく「夏本番!」という感じになってきました。
今日は嬉しいご連絡が。
千葉県の読書感想文コンクールの課題図書に『HIMAWARI』が選ばれました!
なんと、千葉県の読書感想文コンクールの課題図書に選んでいただきました!
中学校の部、です。
はるか
千葉県在住の作家さんから、「書店さんで平積みされてましたよ」という連絡までもらい、近かったら見に行きたいぐらい喜んでます。
(あいにく大阪在住で、なかなか難しいですが……)
タイトルがアルファベットですし、表紙が不思議な雰囲気なので、第一印象は「どんな話なんだろう?」じゃないでしょうか。
拙著『HIMAWARI』のあらすじは
Amazonさんのご紹介では、
ヒマワリが一面に咲く世界。ここには、神に近い存在“神間”が住んでいる。ヒマワリは、神間と人間をつなぐ絆。枯れれば、両方の世界でふたつの命が失われてしまう。ある朝、神間のヒカリは、自分のヒマワリが枯れかけていることに気づく。もうひとりの自分に何があったのか、ヒカリは人間界へ向かう。そこで出会ったヒマワリの子・千代里は、深く心を閉ざし、命を投げ出そうとしていた…。ヒマワリがつなぐ、異世界のふたりの物語。
こんな感じで書いていただいてます。
そう、異世界もの。
これに付け加えるなら……そうですねぇ……
夏から冬にかけての物語です。
主人公は二人いて、どちらも女の子。
いろんな力を持った人が出てきます。
「もし自分がもう一人いたら?」
と、一瞬でも考えたことがある方、いらっしゃいませんか?
もし、本当にいたら、どこにいるんでしょうか。
何のために、そして自分にとってその「もう一人」はどんな存在でしょう。
こんなことを考えながら書きました。
ぶあついように思いますが、2時間くらいでさーっと読めるかと。
挿絵もとってもすてきですよ。
『HIMAWARI』は正直選ばれにくいと思っていた
どうしてこんなことを思ったかと言うと、読んでいただいたら一目瞭然なんですが……
わりと重いんです。
でも、一つ言っておきますと、重いからって読みにくいこととイコールで結ばれるわけではありません。
さらーっと読めると思います。
でも、けっこうずしんと重いです。
なので、課題図書なんかの、たくさんの方々に読んでいただくのに選ばれることは、まぁなさそうだな、とか思ってました。
でも、あかね書房さんの編集さんが「意義がある」と、作品を四方八方から守り、支えてくださったので本になりました。
そんな拙著を選んでいただけるなんて、夢のようというか、ありがたくて涙が出てきます。
決して万人受けする?話ではないんですが、もし読んでくださっている方の中に孤独で死にそうな方がいらっしゃるなら、
「助ける」なんてことはできませんが、友達に、知人にくらいならなれるかもしれません。
いい意味で未完結の物語を目指した結果ですが
私の周りからもらう一番多い感想は、
「不思議な話……」
です。
「よくわかんなかった。いや、わかるんだけど」
とかも言われたり。
正直、いつもそれを聞いて安心してます。
この本が刺さるなら、共感しまくるなら、これまでor今、とてもしんどい状況にいるということになるからです。
「最後、ええ?ってなった」
とも、たまに言われます。
もしそう思われたなら、他の本にも言えることですが、そこに「しかけ」があるので、ぜひもう一度最初から読み直してみてください。
はるか
でも、「ええ?」ってのは、作者の私でもわかります。
というより、それを目指したというか。
テーマが重く、どちらかというと暗めの話なので、「これは、こうです!」と言い切りたくなく、完結は読者に任せました。
スタートからゴールまで走り切る競技じゃなく、リレーの最初の走者のような、そんな話が書きたかったんです。
あらすじはいつか忘れてしまっても、こんな設定で、こんな感じの物語があったなと、印象・記憶に残る話。
とか言いながら、どうとらえてくださるかは、やっぱり読者さんそれぞれのものであって、私がいくら「こう書いた!」と言っても、自由。
『HIMAWARI』を読んでくださった感想文、私が読む機会にあずかれるかわかりませんが、あったらいいなぁ。
宿題の「読書感想文」に書くほどでなくても、このブログやTwitter、出版社さんに、短くても大歓迎なのでご感想をいただけたら嬉しいです。
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