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読書感想文の書き方!?その前にどうして書けないか考えてみる

こんにちは。

作家をやってますと、よく

子どもの頃、読書感想文なんてよゆうだったでしょうね

パスラさん

とか

読書感想文とかも、上手だったんでしょうね

パスラさん

などと言われますが、そうではありません。

私が思うに、作文は作文でも、読書感想文ってかなり特別だと思うんです。

 

今日は読書感想文について思うことを書いてみようと思います。

最後あたりに、私なりの「読書感想文の書き方」もご紹介。

 

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読書感想文は誰のためのものでしょうか

何のために読書感想文を書くか?

それは、大多数の答えが「宿題を終わらせるため」になりそうですよね。

読書感想文が大好き!って人は、そんなにいない。

はるか

では、誰のために書くのか?

この意味についてわかったのは、実はつい最近で、子どもの時は、ただ

  • 宿題を早く終わらせたら親に褒めてもらえる
  • いいものを書いたら先生に褒めてもらえる

とか思ってた私。

「誰のため」の「誰」には、決して自分や、ましてや作者なんかじゃない(笑)

はるか

あ、私の場合ですよ

でも、この認識を変えるだけで、読書感想文って、もしかして楽しくなるかもしれないんですよね。

 

私は一応作家なので、たまに子ども達からお手紙・メール・FAXなどをいただきます。

中身は、

  • 感想「すごくおもしろかった」とか
  • 質問「どうして〇〇は~したんですか?」とか
  • 作者への熱烈な「ありがとう」とか
  • 本を読んで変わった自分自身のこと「~ができるようになりました」とか

というわけで、

  • 感想文
  • 質問
  • ファンレター

になるわけです。

 

さて、これって誰が誰のためにどんな感じで書いたでしょう?

わざわざ紙を出してきて、あるいはレターセットを買って、時間をかけて書いてくれてるわけです。

読者さんが、作家に。

でもきっと「早く書き終わりたい」とか「てきとうでいいや」とか思って書いてくれてないですよね。

自分で決めて、自分で書いてるんだから。

それが伝わってくるから、私達作家は本を読んでくれただけでもありがたいし、それを伝えてくれるだけでもうれしいのに、感想なんていただいちゃうと泣くほど幸せなんです。

おおげさでなく、泣くほどに。

いただいたお手紙は、何回も何回も読んで、大切に保管して、宝物になったりします。

少しでもその感謝を伝えたくて、お返事を書いたりもします。

 

あれ、話ずれたかな。

とりあえず、「誰のために書くか」は重要だと思います。

自分のためでいいんですよ。

自分が喜ぶものを書いたらいいんです。

はるか

楽しく!

本の主人公や他の登場人物が、もし自分の友達だったら。

そんな「もし」で書いてもいいかもしれません。

 

読書感想文は「おもしろい」か「つまらないか」だけでいいのではないか

私がもらうお手紙(感想文)で一番多いフレーズは、これ。

  • 「おもしろかった」
  • 「とちゅうでやめられなかった」

どちらもほんとにありがたい言葉。

作家になりたい人のだいたいはね、「新人賞」とか、小説の賞の公募に応募するんです。

はるか

私もそうでした。(デビューは朝日学生新聞社児童文学新人賞)

そこで大切なのも、あたりまえですが、やっぱりこれですよね。

小説はいろんなジャンルがあり、テーマがあり、書き方があるとは思いますが、答えなんてありません。

大切なのは、単純に読者を「おもしろい」と思わせること。

 

なので、個人的な意見としては「おもしろかった」や「おもしろくなかった・つまらない」だけでもいいんじゃないかと思ってます。

ただ、「どうしておもしろくなかったか」は「どうしておもしろいか」よりも書くのが高度な気がします。

なので、おもしろい本を見つけてから書くのをおすすめします。

 

読書感想文で賞をとるような人の共通点

さて、読書感想文で賞をとるような方は、どんな感想文を書いているんでしょうか。

そんなに詳しくないんですが、私がこれまで見てきた限り、賞をもらっている人はみんな……

自分自身と向き合えている!

はるか

これにつきます。

正直なところ、感想文というよりは、自分自身のエッセイの中に課題図書を練りこんでいる感じ。

というわけで、

  • あくまでも「本」がきっかけで
  • 新しい自分を発見し
  • これからどうしたいと思うか

って感じです。

そういや、私の時代は全国コンクールに選ばれたような読書感想文の作品を読む機会がなかったな。

宿題を出す前にさ、先生が上手な感想文をいくつか読んでくれたらよかったのに、と今は思います。

パスラさん

そうしたら、どんな風に書いたらいいのかわかりやすかったのに。

 

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読書感想文を書くというよりどれだけ自分と向き合い・本の中身と比較できるか

さっきも書きましたが、夏休みの宿題の「読書感想文」では、どれだけ自分と向き合えるかがキーです。

自分と本の中の登場人物をくらべてみるのもいいかもしれません。

おすすめは、細い付箋を用意して、自分が

  • すごい!
  • そうかな?
  • 変なの!
  • は?
  • いいなぁ……

って思ったところに、貼っていくんです。

付箋(ふせん)には、もし取れてしまってもいいようにページ番号と「すごい!」とか「は?」を書きましょう。

人が何かの気持ちになる時には、必ず理由があります。

 

例えば、「すごい!」と思ったとします。

  • 「すごい!」って誰に、何に思った?
  • それはその登場人物や状況を体験したことがあるから?
  • それとも、ずっとあこがれていたから?
  • 想像もしたことがなかったから?
  • これまで、その「すごい!」ことをできそうな時はあった?
  • これから自分の生活で、その「すごい!」を経験するにはどうしたらいいと思う?

とまぁ、こんな風に、各付箋ごとにメモを書いていくのもいいかも。

大事なのは、「すごい!」なら「どうしてすごいと思うのか」を自分の中に見つけること。

 

はるか

私は子どもの頃、本を読んでいて「いいなぁ……」と思うことが多かったです

どんなことでかって言うと、

  • 主人公が最後は人気者になった(自分はそうでない)⇒主人公は勇気をだしたから(私は出せない)
  • ある登場人物は勉強ができる(自分はそうでない)⇒その子は努力していた(私は「いいな」と言うだけ)

こんな感じ。

自分はできるけど、登場人物はできない!⇒見ていてイライラする!(私なら、こうする!)

これでもいいと思いますよ。

「できない」のを理解できないなら、じゃあ「どうして理解できないか」まで考えられれば、より深くすてきな作品(読書感想文)になることまちがいなし!

パスラさん

 

そもそも訓練していないのに読書感想文で表現力が出せるわけがない

読書感想文、書けなくて普通だと思うんですよ。

作家をしてると

小さい頃から上手だったんでしょうね

パスラさん

才能があるのっていいね

パスラさん

とか言われることが多いんです。

そんなことはない!

  • 作文は苦手だった
  • どちらかというと、嫌いだった
  • 作文の宿題は、もちろんめんどくさい
  • どうやったら文字数うまるかばっかり考えてた

とまぁ、こんな感じ。

今は知らないけど、私の時代の日本の国語教育は、表現することを訓練する時間が少なすぎたしね。

ないことはなかったんですが、ほんとに短い時間だったな。

そんなのでいきなり「いい読書感想文」なんて書けるわけないんですよ。

なので、大変なのはあたりまえ。

文章がうまく書けないのはあたりまえ。

自分は書けるって? それならあなたは天才よ!

ということで、私は読書感想文って、酷(こく)な宿題だなといつも思ってる。

ものすごいチャレンジですよね。

 

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読書感想文の書き方!?感想の前に感情を出す!

読書感想文の書き方の前に、ではどうして私が文章を書けるようになったかをご紹介。

私、小説や、こんな自分のブログ記事は書けるんですが、論文とかは苦手なんです。

はるか

なんでかって?

私は、「気持ちを言葉にする」ことしかできないから。

論文は、事実や実験結果に基づかなきゃならないから、意見は書いても気持ちは書かないからね。

パスラさん

 

さて、文章を書くのが苦手だった私が書けるようになったのは、

「言葉にしたいほどの気持ち」があったから。

つまり、

  • 喜:「うれしい!好き!」
  • 怒:「は?」
  • 哀:「たえられない……」
  • 楽:「いやされるー」

こんな感じの気持ちを強く感じた時、それを言葉にできるようになったからです。

はるか

ほら、ひとりごと言ってしまうこととか、ない?

そんな感じ。

最初はでした。

ただのストレス発散に、誰に見せるわけでもなく書いていて、それが長くなって、小説になりました。

完全に、自分のための文章。自己満足。

でも、書いているうちに、つづけていくうちに、まとまってきました。

そして、少しは他人にも見せられるぐらいのレベルになり、今にいたります。

 

というわけで、読書感想文は、感想の前に「気持ち」や「感情」を出さなければなりません。

「すごい!」とか「いいな」とか「は?」がないのに、感想なんて生まれないんです。

パスラさん

ただ「なんかよかった」で終わってしまう。

では、どうやって感情を出すか。

よっぽど運命的に自分に合った本でないと、なかなか感動はもちろんのこと、感情なんて出ないですよね。

はるか

だいたいは、「ふーん、よかったね」で終わる

そこで、無理やりではありますが、自分の感情を引き出す方法を……それは、

疑問をもつこと

です。

  • 主人公はどうして〇〇した?
  • あの主人公の友達の好きな食べ物はどうして〇〇?
  • 主人公の母親はどうして〇〇?

なんでもいいんです。

変な例えですが、刑事とか探偵になった気持ちで、いつも「謎をあばいてやろー」と疑問をもつこと。

とりあえず5つくらい出します。

そして、答えを本の中からもう一度読んで見つけます。

答えを見つけたら「あぁ、だからか!」と思うはず。

答えが見つからない? それはあなたが見落としているか、もしかして作者がわざと隠しているかも。

なんでかって、あなたに考えてほしいから。

はるか

本は、作者だけの手で作られているわけじゃありません。

何十人もの方々が読み込み、よりよい本を作ろうと努力に努力を重ねてできあがります。

なので、「あれ?」と思うところでも、どこかに答えはあるものです。

それが、読者の心の中であってもね。

それを見つけられたら、そこが読書感想文を書くポイントになるかもしれません。

 

とにかく、「いい感想」を書こうとするから難しく感じてしまうのかもしれません。

パスラさん

まずは、自分の気持ち、感情!

 

作文が苦手だった児童文学作家の読書感想文の書き方

これは、決して私が子どもの時にしていた方法ではありません。

でも、今、もし子どもの自分と会えるなら、紹介したい方法。

1.読書感想文の書き方!読書の前に人生で一番楽しかったことをメモ

さきほども書きましたが、読書感想文は

  • どれだけ自分と向き合えるか
  • どれだけ新しい自分を発見できるか

ができれば楽勝です!(上手・下手ではない)

なので、まずは「読書の前に」これまでの人生で一番楽しかったことをノートにメモしましょう。

はるか

考えておくだけでいいって?

いえ、ここはがんばってできれば手書きでお願いします。

文字って、スマホとかパソコンだとすーぐ書けちゃうので、書いている間は書くことしか考えられません。

でも、手書きだと時間がかかるので、他のことまで考えたりするんですよ。

私が求めてるのは、それ。

はるか

何も他のこと考えないって?

でも、書いてる間に「もっと楽しいこと、あった!」とか思いつくかも。

このワクワク感が、いいんです。

初めて文字を書くことを習った時に戻ってみてもいいですね。

  • 保育園の時、先生のひざに座らせてもらった
  • 小学校1年生の時、かけっこで1番になった
  • おばあちゃんとケーキを食べにいった
  • いとこのお姉さんの結婚式にドレスを着せてもらった
  • 友達がつくったおもちゃを褒めてくれた
  • 友達とゲームするのが楽しい

何でもいいと思います。

自分が「楽しい」と思えることなら。

 

2.読書感想文の書き方!読書の前に人生で一番辛かったことをメモ

お次も、読書の前にお願いします。

辛かったり、悲しかったりしたことをメモしましょう。

怒ってしまったことでもいいですね。

思い出すのはいやかもしれませんが、できればやってみましょう。

  • 友達だと思ってたのに仲間に入れてもらえなかった
  • 自分がいないところで悪口を言われてた
  • 無視された
  • 運動会のリレーでころんでしまった
  • いたずらをしすぎて校長室に呼ばれた
  • お母さんに思ってもないことを言って悲しませた
  • おじいちゃんが亡くなった

これも、何でもいいです。

この1と2は、どちらかだけでも大丈夫。

どちらも出せるといいですが、これは「感情を出すための練習」なので、考えることに意味があります。

 

3.読書感想文の書き方!付箋(ふせん)を用意して読書しながら貼る!

付箋っていうと、こんな感じのやつね。

ポストイット

あんまり細すぎると「すごい!」とか書きにくいのでこれぐらいの太さが私は好き。

これを用意して、読みながら貼っていきましょう。

人間も、第一印象はパッと見が99%って言われてるんですから、本も1回目が大事かなと私は思います。

パスラさん

なので、最初読んで感じた気持ち、大事にするのは大切!

 

4.読書感想文の書き方!貼った付箋の中のベスト3を選ぶ!

読書、おつかれさまでした。

はるか

どうでした?

付箋の数、少ない?多い?

多い人は、その中でベスト3を決めてください。

できればその理由も。

 

5.読書感想文の書き方!人生で一番楽しかったこと・辛かったことと登場人物をくらべる

ここからが、一番大変。

読書する前に書いた「人生で一番楽しかったこと・辛ったこと」をもう一度読みましょう。

そして、付箋のベスト3を出してきて、くらべてみるんです。

  • 似てますか?似てませんか?
  • どこが似てますか?どこが似てませんか?
  • 全然ちがうとき、どうしてちがうと思う?登場人物と自分の性格がちがいすぎるから?

ということで、

  • 似ている点
  • 似てない点
  • それがいいと思うか?うらやましい?驚いた?安心した?
  • 似てなかった時、本の登場人物のようになりたいと思う?

 

ここでは、何が目的かというと、

「すごい!」とか「は?」という短い気持ちを、大きく膨らませること。

くらべながら、自分の気持ちを「↓」をつけてメモしてみるといいですよ。

「でも、~」とか、言い訳もいーーーっぱい書いていいんです。

 

似てない!私は〇〇だけど、主人公は〇〇!

うらやましい!すごいと思う!

主人公は〇〇していた。私はできなかった。

私も主人公のように〇〇になりたい。〇〇したい!

でも、やっぱりできない……

私は〇〇までしかできない!

どうして主人公は〇〇できた?勇気があったから?

どうして主人公は勇気が出せた?私は無理なのに

私は失敗するのがこわいからだ。だからできない。友達にも笑われるかも

そういえば、主人公も最初は笑われてた

私は強くなれるかな

強くなりたいな

こんな感じに、付箋ごとにたくさんメモしていきます。

最初は短い文でOK。

はるか

できれば読み直して、その文を長く変えていきます。

例えば、さっきのを長く詳しくしてみるとすると、

 

主人公は〇〇な時、〇〇していた。私は同じようなことがあったけれど、〇〇できなかった。

人の目を気にしないでできるなんて、主人公はすごいと思う!
私はいつも友達がどう思うかばかり考えてしまうので、ちょっと主人公がうらやましい。

主人公は最初からそうだったわけじゃない。〇〇があったからだ。
私も似たようなことがあったかも。でも私はめんどくさいと思って見てるだけだった。

私も主人公のように自分をしっかりともった流されない人になりたい!

でも、やっぱりできない……
それで友達に変な目で見られないか不安。

私は、できるとしても〇〇までしかできないな。
がんばれたとしても、〇〇まで。

どうして主人公は〇〇できたんだろう?
私とちがって勇気があったから?

どうして主人公は勇気が出せたんだろう。
〇〇を助けたかったからかな。

私は失敗するのがこわい。
友達に笑われてひとりぼっちになるのがこわい。
主人公は自分がひとりぼっちになるより〇〇のほうが大切だったんだ。

そういえば、主人公も最初は笑われてた。
初めから勇気があってたくましかったわけじゃない。

私も大切な存在ができたら強くなれるかな。
今は、やっぱり無理。

でも、強くなりたいな。
かっこいい人になれたら、自分が好きになれるかも。

これを、付箋3つ分書きます。

最後に、「希望」につなげるのがいいかと。

あとは、それらの文章を整え、順番を考えてまとめるだけで読書感想文、かんせーい!!

 

6.読書感想文の書き方!書き出だしはとりあえず何でもいい!最初からきれいに書かない!

作文の出だしって、難しいですよね。

それは、作家にとってもそうなので、わかりますよー。

でも、作家は最初の1行目から最後までサササーと書くわけではありません。

とりあえず書いてみて、書き直す、の繰り返し。

特に冒頭部分は読み続けてもらえるかの大事なところなので力入ります。

はるか

この「とりあえず」でいいんですよ。

最初からそのまま本にできるようなレベルで書くなんてこと、なかなかできないものです。

 

とか言っても、文章書くのが苦手だと、出てこないもんですよね、出だし。

ということで、私のおすすめの書き出し方を3つご紹介。

読書感想文の出だし、だけでなく、3つの付箋のそれぞれの出だしでも使えます。

 

1.読書感想文の書き出し!「私と〇〇はちがう」

〇〇の中は、自由です。

主人公でも、登場人物の誰かでも。

こうやって、短く言い切ってしまうことで、強い印象になり、この後どうして「ちがう」のか書きやすくなります。

「ちがう」の他には、

  • 「私と〇〇は似ている」
  • 「私と〇〇は全く似ていない」
  • 「私と〇〇は親友になれる」
  • 「私と〇〇は友達になれない」
  • 「私は〇〇と家族になりたい」
  • 「〇〇みたいな友達がほしい」

など、短いフレーズから入る方法はたくさんあると思いますので、自分がピンとくるもの、かっこいいと思うものを選びましょう。

 

2.読書感想文の書き出し!登場人物に言いたいことを「」で書く

読書感想文の書き出しを「」から始めるのは、めずらしい方法ではありません。

でも、それを誰のセリフにするか。

  1. 本の中のセリフをそのままとってくる
  2. 登場人物にかけたい言葉
  3. 登場人物が自分に言いそうな言葉

このこのあたりがいいんじゃないかと、と思います。

2や3だと、その登場人物がどんな性格かちゃんと知っておかなければできません。

例えば、

主人公はがんばりやさんで心がとても強い。でもほんとは傷つきやすいとします。

パスラさん

そんな主人公に何か言うなら……

「もう、やめて」

そして、2行目から、どうしてこう言いたいかの理由を書いていきます。

 

もう一つ、次は3の例を。

さっきの例の主人公が、自分に声をかけてくれるなら、何と言ってくれるか。

主人公はとても強いけど、人には優しいとします。そして、読書感想文を書く人は強くなりたいけどなれないとします。

パスラさん

「急がなくていいよ」

今じゃなくていいよ。強くなるのは、ゆっくりでいいんだよ。

何でもいいですが、登場人物が言ってくれそうな言葉を想像して書きましょう。

 

登場人物によっては、

「もっとよく考えろよ」

とか言いそうなキャラクターもいますよね。

そういう出だしもおもしろいかも。

 

3.読書感想文の書き出し!自分の楽しかったこと・辛かったことの思い出話から書く

これは、普通の作文のように書いていって、物語につなげていく方法。

二年前の冬、十年かっていた犬のタロウが死んでしまった。ペットなんて言いたくない。ぼくにとっては家族だった。あの時のことを思い出すと、今も涙がでてきそうになる。

こんな感じで、「いつ、どこで、だれが、どんなふうに、なにを」を書きましょう。

そして、

だから〇〇がネコのミーがいなくなってしまった時の気持ちはよくわかる。でも、ミーの場合、いなくなっただけだから、三年たっていたとしてもどこかで元気なんじゃないかってうらやましく思う。

こんな風に、物語とくらべていきます。

 

7.読書感想文の書き方!順番を入れ替えたりして推敲(すいこう)する!

読書感想文は、日記ではありません。

なので、読む人が読みやすいように書かなければなりません。

ということで、3つの付箋の順番は大切。

はるか

私なら、ベスト3のベスト1は最後にもってくるかな。

でも、読書感想文によってはちがうほうがいい時もあるかもしれないので、いろいろ入れ替えて、試してみてください!

 

8.読書感想文の書き方!書き終わったら必ず読み返す!できるなら3日後にもう一度読む!

これ、大事。

まず、誤字脱字(ごじだつじ)がないかチェック!

あと、同じ言葉ばっかり使ってませんか?

  • おもしろい
  • すごい
  • よかった
  • かわいい

など。

使うのは悪くないですが、どうおもしろいか、他の言い方にできないか、考えてみましょう。

パスラさん

例えば、「おもしろい」だったら

  • いつか私もやってみたい
  • 友達にも教えたい
  • 想像もしたことがなかった
  • 〇〇の天才だと思う(例:人を笑わせる天才)

など、他にもたくさんあります。

また、

  • ~だから、おもしろんだ
  • ~なのに、おもしろい
  • ~なんて、おもしろい

とか、ただ「おもしろ」と書くとしても、必ず理由は必要になってきます。

 

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読書感想文の書き方!?どうしても書けない時はパートナーと

さて、私の読書感想文の書き方はいかがでしょうか?

やっぱり難しい?

はるか

ですよね

読書感想文の書き方は、一つじゃありません。

グーグルで検索をしたら、たーくさん出てきます。

その中から自分に合う書き方を見つけるのは、ほんと大変!!!!!

 

とにかく、宿題を終わらせたい。

でも誰かのをうつしたりするのもいや!

っていう誠実な方には、こんな方法はどうでしょうか?

友達でも恋人でも家族でも誰でもいいので、できれば気を許している人(仲良くなくてもいい)としてください。

もしくは、もっと知りたい!と思う誰かをパートナーにしてください。

パスラさん

 

方法はというと……さっき紹介した1~6の「読書感想文の書き方」をパートナーと「動画をとりながら」するんです。

はるか

読書中はとらなくていいよ

つまり、

  1. スマホを動画モードにして、互いの楽しかったことや辛かったことを話す
  2. 読書(付箋はりながら)
  3. パートナーと、お互いの付箋の位置を見せ合う
  4. それぞれ付箋のベスト3を決め、発表!
  5. どうしてそれをベスト3に決めたか話す
  6. 互いにできるだけ多く相手にツッコむ(質問する:もしかして、前に~なことあったの?とか)
  7. 動画を二人で見る
  8. 「感想文を書く」ということを頭に入れつつ、動画を見ながら二人で話す
  9. 「読書感想文の書き出し(書き方6)」を参考に、読書感想文を書いてみる
  10. 読み返す

こんな感じ。

感情って、誰かが相手の方が出やすいんですよね。

なので、ここまでしなくとも、誰かと感想を話し合うだけでも、感想文は書きやすくなります。

はるか

どうして「動画」をとらなきゃならないか?

その方がちょっと緊張するでしょ?(笑)

そして、普通は緊張するとていねいな言葉になったり、他人を意識した言葉づかいになります。

なので、後から動画を見て、自分の言葉を聞いた時、そのまま読書感想文に使いやすい!!

あと、どんなにパートナーで話しても、たくさん話すと何話したか忘れちゃいます。

動画をとっておけば、見直せるのでそういう心配はありません!

 

あとは、ほんと本との相性もありますね。

本は人から生まれているので、これはしかたない。

課題図書が自分にとっていい本とも限りません。

でも、課題図書だから出会えた!ってこともあると思いますよ。

課題図書以外の本にしたいなら、教科書の中のお気に入りの作品の作者のちがう本とか、どうでしょう?

先生や図書館の司書さんに思い切って聞いてみるのもいいかも。

パスラさん

どんどん聞いて、いいんですよ。

 

読書感想文をがんばっていいと思うこと

私は読書感想文が苦手というか、嫌いでした。

でも、毎年なんとかしあげたおかげで、まず「てにをは」を勉強できたと思います。

ちなみに「てにをは」というか文章の書き方は両親から教わりました!特に母は厳しかったよー(笑)

パスラさん

これ、大事なんですよね。

文章を書く機会は、それが手書きであろうとパソコンであろうとスマホであろうと、必ずやってきます。

その時、美しく整った文章を書ける人は、とてもいい印象をもちます。

ネット社会の今、顔を見たこともない人といっしょに仕事をすることもよくあります。

そんな時、やりとりでの言葉はとても大事。

人となりが、やはり出るからです。

 

読書感想文を書くことでその全てが養われることなんてありませんが、作文を書く機会が多くあるならともかく、そんなにないならがんばってみるべきです。

疑問をもち、感情を出し、まとめるという力をつける訓練です。

今や、本のレビューとか感想はネットにあふれているので、その方々の意見をコピーしてまとめるのはかんたんかもしれません。

でも、それはあなたでしょうか。

それを、「あなた」として出して、ほんとにいいんでしょうか。

はるか

ま、気持ちはわかるんですけど

私の人生の主人公が私であるように、あなたの人生の主人公はあなた。

レビューや読書感想文ほど、自分をさらけ出すものはないと私は思っています。

(なので今でもやっぱり苦手)

誰かにならず、あなたになる訓練。

自分を知る練習。

私はそう思っています。

 

わたしのチョコレートフレンズ /朝日学生新聞社/嘉成晴香

主人公が読書感想文に悩むところから物語が始まります。

こんな記事も書いてます:

読書感想文にいかがでしょう?いじめを巡る3部作『星空点呼』『セカイヲカエル』『わたしのチョコレートフレンズ』

 

 

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