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さよなら坊のおうまさん!お別れは寂しいねって話と結局さよならしない話

傷んだ馬のぬいぐるみ

こんにちは。

うちには6歳になった子ども(男の子)がおります。

今日のお話は、この記事から始まっています。

馬のぬいぐるみを手作り!フェイクレザーで作ってみました

これは、約2年前に私が手作りした馬のぬいぐるみ。

素人の私が、無謀にもおうまさんを作ったのです。

手作りのぬいぐるみ!まず素材のチョイスがまちがってたようで大事にしていても傷んでしまった

馬のぬいぐるみが完成した時、坊は大喜びしました。

それから、大事に遊んでました。

他のお人形を乗せたり、おままごとのように「ごっこ」遊びをしたり。

ほんとに、あらっぽいことはせず、大事に遊んでたんですよ。

ルンバくんにのせて、眺めたりさ。

おすすめ!買ってよかった!ルンバ960が我が家にやってきました

何しろ素人の手作りなので、かんたんに傷んでしまうことは目に見えていました。

なので、気を付けて遊ぶようにも言ってました。

でも……

フェイクレザーってこともあってか?、どんどんひびわれてきました。

縫い目からは、綿も出てくるように。

その度に、針と糸で縫い合わせましたが……

ぬいぐるみをかがる

それも難しい状態になってきました。

ほつれや破れた部分を縫ったそばから、また新しい痛みが……

お馬さんと「さよなら」しようと子どもも納得したけれど涙が止まらない

家を断捨離している作業中、私は坊に提案しました。

はるか

お馬さんと、さよなら、する?

だまったままの坊。

ま、どんな状態でもこのお馬さんは坊のお馬さん。

私だって、作者だし、ほんとは捨てたくはないけど……

はるか

坊にまかせるよ

私はこれだけ言って、断捨離の作業に戻りました。

すると、しばらくして坊が、

「さよなら、する」

と言ってきました。

しょんぼりして、お馬さんを抱きしめています。

私達は、お馬さんを交互に抱きしめ、「ありがとう、さよなら」を言いました。

そして、古新聞にくるみました。

どんどん見えなくなるお馬さん。

全てが隠れた瞬間、坊は……

さっと新聞からお馬さんを取り出しました。

そして、声を上げて泣き始めました。

そして、ごめんなさい、ごめんなさい、と言いました。

私は、大事に遊んでくれていたことは知ってると伝えましたが、この「ごめん」は私へじゃなかったのよね。

私達は、寂しいね、悲しいねと言いながらお馬さんをはさんで抱き合いました。

そうだった。

うちの坊は、お別れにめっぽう弱い。

私といっしょで、ものすごく辛く感じてしまうんだった。

手作りの馬のぬいぐるみ!どうにかして直す方法はないものかもっと考えてみる

こんなに長く泣くなんて。

それほどなら、無理に今処分しなくたっていいんじゃないか。

そう思ったので、とりあえず新聞は捨て、お馬さんはきれいなビニール袋に入れました。(これ以上綿が飛ばないように)

はるか

坊が寝静まった夜、私はどうしたらいいか考えました。

これまでも、直せるようにがんばってはきたんです。

でも、どうやっても見栄えがどんどん悪くなるばかり、かつ延命処置でしかなく……

どうしたもんか……。

そこで、手作りって言葉とは無縁の夫に聞いてみることにしました。

アイデアって、いつも思わぬところからやってくるからね。

すると、夫は、

「包帯でグルグル巻きしてミイラみたいにしたら?」

と。

白い包帯で馬の全身を巻くってこと?

去年エジプトに少しの間住んでいて、数々のミイラを見てきた私。

夫のアイデアを私が思いつかなかったはずもなく。

でも、やっぱりそれしかないかなぁ。

でも、やっぱり延命しただけのような……見栄えも、ねぇ。

ミイラと遊ぶ子ども……か……。

はるか

でも、これがきっかけで、思いつきました!

私、編み物(かぎ針オンリー)だけは得意やん

「あみぐるみ」の名のとおり、編みくるんじゃえばいい!!

ってことで、今回も何の編み図もないまま、あてのない航海のような編み物が始まりました。

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「お馬さんのお人形、直るよ!でも期待せずに待ってて」子どもはホッとした顔をしました

家にある糸のストックを確認すると、馬のぬいぐるみを編みくるめそうなものがちょうどあり、

なんとかできそうな気がしてきた!!

ってことで、翌朝、坊に言いました。

はるか

お馬さん、直るよ!見えなくなるけど、中で生き続けるよ!

といった感じに、大リメイク案をプレゼン。

坊はニッコリ。

はるか

でも、お母さん、馬の編みぐるみなんて初めてやし、期待せずに待ってて……

一応こうも言っておきました(笑)←予防線

そして、時間がかかることも。

1日や2日じゃ、毎日の仕事もあるしで無理なんでね。

とりあえず、坊の顔から寂しさが飛び去り、よかった、よかった。

子ども時代にする「お別れ」を親としてどういっしょに乗り越えるか

そういやうちの坊は、ぬいぐるみなんかじゃなくても、「お別れ」が苦手。

去年は、我が家の移動手段「黒い自転車」とお別れしました。

これは、坊が生まれた時からある普通のママチャリで、うしろにチャイルドシートを付けて毎日のように使ってました。

でも、10年近く乗っていて、タイヤもダメになったし、車体もひずんできていたので思い切って買い替えることにしたんです。

私としては、新しい自転車が来て「やったー!」って感じでした。

はるか

一応、坊がいる時に、理由を説明して買い替えたつもりです。

でも、その直後から坊の情緒が不安定になり、ものすごく悲しんでいる様子でした。

ぬいぐるみのように目のあるものじゃないし、自分がそうじゃないからあっさりと別れたのが、まずかった。

この時から、坊が何かとお別れする時は気を付けなきゃと思ってました。

どう「お別れ」を乗り越えるか。

親として、何ができるか。

これから、きっと増えるだろうお別れ。

決して坊を精神的に一人にせず、時々は思い出して二人で懐かしみ、乗り越えていきたいな。

今回のお馬さんも、私が編み物なんかができなければもうお手上げでした。

そして、ほんとにお別れしていたことでしょう。

いつの日か、別の何かとそういう日がくる。

でも、それでも、今回のように、できるだけ大事な存在を愛して、そばにおきつづけることはとても大切だと思います。

できることをできるだけしかできませんが、親として寄り添っていきたいな。

 

お馬さんのぬいぐるみの大リメイク(編みぐるみにした)については、別記事にします!

 

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