こんにちは、児童文が作家の嘉成晴香(かなりはるか)です。
長らくお待たせいたしました。
この度、金の星社さんから『迷子のトウモロコシ』を出版してもらうことになりました!
かわいいかわいいイラストを描いてくださったのは、佳奈先生。
ぜひ、表紙と裏表紙を広げて見ていただきたいです。
いろいろとめんどくさいお願いをしたのに、迅速にご対応くださいまして、本当にありがたく、嬉しく、感激しました。
さて、この作品はどんな物語かといいますと……
有名アーティストの姉を持つ、小学5年生のリーナ。自分には特別がないことが辛かった。亡くなった大切な人の残した家で起こる不思議なできごとがきっかけで、少女達のコンプレックスは軽やかに解きほぐされていく。
というものです。
いつもながら、こうやって自分の物語を要約というか……まとめてくださって、作者が「ほほー、そうなのか」とか思ってます(笑)
ってなことで、主人公は小5の女の子、リーナ。
リーナのお姉さんは中学生で、売れっ子アーティスト(画家)。
リーナは特別な才能をもった姉を誇らしく思うものの、気持ちはそれだけじゃなくなってしまい……。
今回も、ファンタジーです。
私らしいファンタジーになったかな、と思います。
案外、身近にあるかも!?と思えるようなファンタジー。
担当編集者のTさんが、とにかくやさしくておもしろくてすてきな方で、その方といろいろとたくさん話しながら物語を磨いてきました。
今作に出てくる「おばあちゃんのアパート」のモデルは、私が生まれてから7歳まで住んでいた和歌山駅の近くの県営住宅。
その時に出会ったおばあちゃんを思い出したのが、このお話のスタートです。
ですが、実際に物語に登場するおばあちゃんは、私の実のおばあちゃんとの思い出もたくさん入れ込んでいます。
その実の祖母が亡くなって5年。
87歳の祖母が亡くなりお見送りしたので心を整理してみるめちゃくちゃ遅いですが、やっとちゃんと受け入れられるようになったというか、そんな気がします。
大切な人を亡くすということは、とても悲しいこと。
そしていつか自分も大切な人をおいて去るということ。
でも、悲しいだけじゃないよね。
ちゃんと残してくれたものが(微妙なものであっても)あるし、残せるものもあるし、残したいものもある。
出発点はこんな気持ちで書きました。
私の中では、これまでの集大成というか、作家生活10年分をギュっとまとめて宝石にしたような作品になったと思っております。
楽しんでいただけましたら、うれしいです。
ご感想も、(おてやわらかに)どしどしお待ちしております!!
発売日は9月12日です!
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