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卒業式前の日本語学校の学生のモチベーション低下をどうするか

こんにちは、日本語教師の嘉成です。

毎年、年が明けると、私のブログで閲覧回数が劇的に増える記事があります。

それが、これ。

アガパンサス日本語学校あるある?教室が母語で騒がしくてめげそう

日本語学校の教室が、母国語での私語や居眠りする学生であふれかえる、という現象。

これは、私が勤務する日本語学校だけでなかったようです。

おそらく他の学校さんでも多かれ少なかれ同じような感じで、それをどうにかしようと頭を悩ませている先生が大勢いらっしゃる、ということなのでしょう。

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卒業式前の日本語学校!どうして学生のモチベーションが下がるのか?

まず、卒業生となる卒業間近の学生達は、どうしてモチベーションが下がってしまうのか?

卒業後は、みなさん

  • 大学
  • 大学院
  • 専門学校(これが一番多い)
  • 就職
  • 帰国

が進路となっています。(たまに、「結婚」とかもあるけど)

ここで、一番モチベーションが下がってる学生さんは、やはり「帰国」組です。

そして、一番モチベーションが高いのは、私が担当してきた学生の中では、「就職」組が多いですね。

年明けと言えば、JLPT(日本語能力試験)の結果が出て、その結果もある程度モチベーションが響いてる気がします。

もうすぐ卒業ってことで、心がソワソワしてしまうのはわからなくもないですが……。

日本に残るなら、日本語をしっかりやっとかないと後々もっと大変になるんだけどなぁ……。

これを話しても、響かないことが多くて……。

日本語学校の日本語教師が卒業生に教えられること!ひやすら新語彙と新文法を取り入れた会話をする

これまでと同じように、私が勤務する日本語学校はカリキュラムが組まれていますので、

教師の私はそれをこなしていかなければなりません。

でも、やっても壁に話しているかのような時もあります。

正直、泣きたくなることもあります。

やっと静かになったと思ったら寝てたりさ。

起こすけどさ、そうしたらまた別の学生が寝てたりしてモグラたたき状態になったりさ。

一番辛いのは、やる気がある学生の邪魔になること。

ドカンと怒って、部屋を出て行こうかな、なんて考えたこともありましたが、たぶんこれやってもね、信頼関係が崩れるだけなのよ……。

だから、私はもう、あきらめることにしたよ。

一応、漢字テストとかさ、最低限進めなきゃなんない勉強の予定はやって、それが一段落したら、もう「勉強っぽいこと」はやめる。

ここ数か月で教えた語彙、文法を全て頭に入れておいて、それを駆使して学生一人一人に話しかける。

時々、クラス全体にもとりとめもない雑談を投げかける。

そうすると、一応聞いてくれようとする。

少しは復習になってる、はずだし。

全体に話しかけるから、うるさくなるんだ、と気付いてからは、もうプライベートレッスンを1分ずつクラス全員にやることにした!

そうすると、4週ぐらいはうまくいけばできるし、学生が何考えてるかや今好きなことが見えてくる。

「話したい!」と思ってもらえるスイッチが押せれば、成功!

日本語学校の卒業生に向けて私が思うこと!今わかる日本語を磨いてほしい

正直、得に2月~卒業式までの授業は、辛い。

やめたくなることもある。

でも、せっかく日本語を選び、日本を選んで来てくれ、ご縁あって私の学生さんになったんだから、少しでも楽しく勉強して「いい時間」を過ごしてほしいんだ。

卒業間近なのに、中級のはずなのに、初級の文法もすっぽりぬけてしまっている人もいる。

でも、話せないわけではない。

だから、卒業前は、今頭に入ってる日本語を少しでも「自信をもって話せる」ように磨いてあげたいと思ってる。

難しい文法とか語彙はとりあえずいいからさ。

そして在校生、特に初級が終わったばかりの学生さんには、

「一日一つ、日本語の言葉、文法、漢字、何でもいいから覚えて、明日に持っていって」

と話してる。

学生さんのモチベーションをできる範囲で上げるのも、私は日本語教師の仕事だと思ってる。

もちろん、難しい学生さんも多いけどね。

私が教えているのは「言語」で、つまり人とのコミュニケーションの道具。

コミュニケーションをとる楽しさを伝えられれば、もっと学びたいって気持ちに自然となるはず。

というわけで、毎年、近年は年が明けると私にとっては「試練の数か月」です……。

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日本語学校!学生さんにとって授業がちょっとでも楽しくなるための工夫

とりあえず、根性論ではどうにもならないので、工夫は必要です。

私は「最近、やる気なくなってきてるな」と感じたクラスには、いろんな小道具を持っていきます。

そしてその「小道具」の説明をし、それをクラス全員に回してもらいます。

さて、何かっていうと……

  • 日本の子ども向け絵本(ノンタン、とか)
  • 生協のカタログ(おいしそうなものいっぱい)
  • 旅行のカタログ(国内&外国)
  • 料理のレシピ本(以外とこれが一番くいつきがよかったりする)
  • うちの子ども(小学生)の国語の教科書

こんな感じです。

いっきに持ってくんじゃなく、一つずつ。

「今日はやる気あるな!」って日は、出しません。

こういったものを出すと、黙って読んでくれたり、知らない語彙があったら質問してくれたりと、カリキュラムには関係なくともちゃんと日本語を学んでくれます。

日本語の小さい子向け絵本は、 日本語学習者にはかなり難しいのよね。

でも、日本人はこういったものを見て読んで育ってきてるということを肌で感じてもらえればと思いまして。

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