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編集者さんとの打ち合わせ・やりとりで楽しいこと

カフェのカフェオレ

こんにちは。

なんやかんやでデビュー6年目に入りました、児童文学作家の嘉成晴香(かなりはるか)です。

これまで出していただいた書籍はこちらから。

嘉成晴香の作品一覧

というわけで、細々とではありますが、なんとか執筆活動をつづけております。

この初夏に、また一冊、物語を出させていただく予定にしております。

それにともない、先日久々に担当編集者さんと打ち合わせをしました。

 

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地方在住の作家でも作家活動はつづけられる

私は大阪に住んでおります。

一方、ほとんどの出版社は東京に集中しております。

ということで、編集者さんとのやりとりはもっぱらメール

時々、電話。(出版間近で切羽詰まった時とか特に)

おそらく東京に住んでいれば、顔を合わせての打ち合わせがしやすいのでしょうが、地方在住だとそうはいきません。

でも、私の作家の先輩方の多くは東京以外にいらっしゃって、そこでバリバリガンガンせっせと執筆されています。

そんなわけで、地方在住でもインターネットを自分の手足のように使える現在、じゅうぶんやっていけると言えるでしょう。

はるか

この時代に生まれてよかった!!

 

物語以外に、物語をメールで伝える表現力・技術が必要

そこで必要になってくるのが、伝える技術

そもそも、自分の考えていることや世界観を忠実に言葉に変換し、自分のことを全く知らない人にも伝える力がなければ作家になるのは難しいでしょう。

いくら自分の思考にストレートに書いたとしても、全て伝えるのは困難なのが小説。

得に出版の前の原稿は完全でないので、様々な視点から直していく必要があります。

はるか

そこで助け、支え、導いてくれるのが、編集者さん。

ということで、作家は、まずは編集者さんに自分の考えや物語の大事な部分をしっかり伝えることが大切です。

つまり、作家には、「小説を書く力」も必要ですが、「物語を物語る力」も大切な技術と言えるんじゃないでしょうか。

もちろん、まずは書く力でしょうけれど。

(けれど、物語を伝える力は、後に「企画力」につながるはず)

 

顔を見て打ち合わせができない場合、作家は全てをメールなんかで伝えなければなりません。

小さいニュアンスなんかも全て。

はい、私はこれがものすごく苦手で。

それゆえに、これまでの編集者さんには多大な迷惑やご心配をかけ……ごにょごにょ。

辛抱強く聞いてくださる編集者さん方に、感謝です……。

 

きちんと編集者さんに伝えることができれば、

  • 「作家の想い」と「実際の作品」のギャップが埋められる
  • よりよい作品のためのアイデアを提案してくれる
  • 表紙や挿絵のイラストレーターさんを決めやすくなる

 

と、いいことづくめ。

 

やっぱり顔を見ての打ち合わせはハッピー

人見知りの私としては、さきほどから書いている「世界観や細かい部分を伝える技術」が乏しいにもかかわらず、メールはありがたい。

でも、やっぱり顔を見ての打ち合わせに勝るものはないなぁと思います。

その理由は、こんな感じ。

  • 自分以外の人が作品をどんな速さで読むのかが感覚的にわかる。
  • 作品には書いていない設定やニュアンスまで、細かく共感できる。
  • ファンタジーなことも、「現実」として真剣にいっしょに悩める。
  • 作品を褒めてくれると、メールで読むより嬉しい(笑)

 

どうしても、メールだと一方通行が交互にある感じがしてしまいます。

でも、「打ち合わせ」だと、「」や「」でなく「」って感じに同時にものを感じられるんです。

共感というか、共鳴、というか。

これは、読者と作者の関係にも言えるんじゃないかな。

理想的には、時間や距離を超えて、「⇔」ができたら成功なんじゃないかと。

 

ということで、編集者さんがわざわざ大阪に来てくださると、ほんとに嬉しい。

言葉に表しにくいいろんな不安や心配がいっきに解消されるというか。

 

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聞くは一時の恥聞かぬは一生の恥

初めてこのことわざを聞いた時、私は小学生。

でも、やっぱり恥ずかしいし!

とか思ったものですが、今はその真意がわかるつもりです。

聞ける術があるのなら、伝える術があるのなら、しっかり話すべき。

と、わかっているつもりではいるんですが、まだ心には小さく意気地なしな私が住んでいます。

作家には「作品について伝える力」も必要と書きましたが、実際は一応プロになれたぐらいの「伝える力」はあるはずなのです。

なので、あとは誠実に伝えようとする「気持ち」の問題かもしれない。

そう、今こうして書いていくうちに思いました。

ある作家の大先輩が、

「ダメで元々!」

とおっしゃっていたのを思い出しました。

そう、その作家さんはいつでも前向き。そして、小さなこともあきらめず、楽しみながらチャレンジしてらっしゃいます。

いい意味で貪欲というか。

商業作家としてでなくても、人生を豊かにするエッセンスだなぁと思います。

さて、私も。

 

最後に、まだ書影は出ていませんが、6月の出版を予定しております私の新刊『HIMAWARIです。

私の作品史上最大のファンタジーで、心を尽くして書きました。

まだ今は最後の追い込み中なんですけどね。

どうぞよろしくお願いいたします。

 

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児童文学作家になって思いがけず嬉しかったこと

 

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