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小説執筆においてプロットを立てるといいこと5つ(私の場合)

ヒマワリ

こんにちは。

児童文学作家の嘉成晴香(かなりはるか)です。

私は初めて物語を書き始めた小学生の頃から、プロット(小説の設計図のようなもの)を立てたことがありませんでした。

最初から、思いつくままにガーーーーーっと書き、とりあえず最後まで仕上げ、推敲。

この繰り返しでした。

はるか

デビューしてからも、つい最近まではこのスタイルでした。

今も、これが悪いとは思ってません。

でも、プロットを立てたらどうなるか?という好奇心から、最近はプロットを作ってから小説執筆に取り組むことも多くなりました。

 

小説の持ち込みについては、こちら:

作家になりたい!小説は「新人賞」か「持ち込み」か?「拾い上げ」を待つより賞に応募したいところ

 

今回は、私がプロットを立てるにあたり、「よいな!」と思ったことをご紹介。

もし今、プロットを書いたことがない!という方がいらっしゃれば、参考になるかと。

ちなみに、プロットの立て方は今回の記事では書きませんので悪しからず……(笑)

小説のプロットの立て方!作家の方にいろいろ聞いてみたことと考えたこと

そして、あくまでも「私の場合」なので、ほんとに参考までにしてくださいね。

小説のプロット!登場人物の名前など細かいことを考えなくてもいいので執筆を遮らない!

実は、プロットを立て始めて一番いいなと思ったのは、これ(笑)

いつも、書くのが止まっちゃうんですよ、登場人物の名前を考えられなくて(笑)

プロットを先に立てるということは、登場人物の名前はもう決めておくってことでしょ。

なので、執筆時には考えなくていい。

いつもは、

はるか

先のストーリーは思いついているのに、いい名前が浮かばないばかりに書き進められない……

ってことが多々あり、キーってなってました。

けっこう名前って、大事じゃないですか。

名は体を表すって言うし。

なのでそのキャラクターにぴったりな名前をつけたいけど、思いつかない……ってことがけっこうあるのよね。

プロットを作ることで、この辺の「キー!」ってのは解消!

(プロット作る時にキーってなるけどね)

小説って、時にはスピード感も大事だと思うんです。

なので、プロットが先にあると、その自分なりのスピードを保ちやすいな、と思います。

 

小説のプロット!結末やテーマがぶれないので安心して最後まで書ききれる!

おそらく、他のプロットを立てている「ものかきさん」も共感していただけると思うのですが、

何よりプロットがあると、「安心感」があります(笑)

ま、そりゃそうですよね。

はるか

設計図なしに家を建てようとする人なんて、そんな猛者、そんなにいない……。

プロットを元に小説執筆を進めると、これまでプロットなしに書いてきたことに、

ある意味「すごい」とさえ思います(笑)

無謀なことしてたな、とも言えますが。

何より、細かな設定なんかはおいといて、小説のテーマや結末などがはっきりした状態ってのがいいんです。

プロットがなくても、テーマや最後どうなるかはぼんやり考えて書いてきましたが、

それを明確にプロットとしてまとめてから執筆を始めることが大切なように思います。

プロットがないと、最後までずっとハラハラドキドキしてるんですよね。

それはそれで楽しいんですけど、商業作家としてはやっぱり無謀の域だったかもしれません。

ただ、プロットなしでも、パソコンのデータやアナログでノートにまとめなくても、

頭の中で全部まとめ、それを細かなことまで記憶してしまえる作家さんもいらっしゃいます。

私はどちらかというと、「完全なプロット作成⇒執筆」と「プロットなしでの執筆」の間くらいが好きです。

カチッと作り過ぎると、身動きが取りづらい気がしてならないんです……。

小説のプロット!プロットよりおもしろいものを書こうとできる!(プロットの意味とは……)

これを書いちゃうと、

「プロット」の意味とは?

って感じなんですが……。

プロットを書いたのは、当たり前ですが過去の自分です。

私はプロット作成を始めた当初、その「過去の自分の作品(プロット)」に勝とうと奮闘(笑)

はるか

というよりも、愛すべき自分の作品の主人公達が、勝手に動き出すので制御できない感じでした……

プロット作ってる時は、キャラクター達は「友達の子」や「遠い親戚」のイメージになってしまうんですよね。

でも、いざ書き始めると「わが子」だったり、「時には自分自身」になり、

せっかくプロットを作ったのに「この子はこうはしないだろう」となったり、「ここはこうするだろう」と新たな要素が加わり、

結果、話の展開が、道筋がちがう方へいってしまう……感じです。

プロットを編集者さんなどに見せてからの執筆であれば、これってものすごく迷惑な話ですよね……。

パスラさん

なので、他の方に見せる場合は、しっかりと、「全部書く」つもりでプロットを作りこむ必要がありますね。

はるか

むしろ、完成作を「プロット」として出したい……

こういうのって、エンタメか「ぶ・ん・が・く!」かで大きくちがってくる気もしますが。

エンタメの場合、やっぱり緻密なプロットを作った方がいいように思います……。

 

小説執筆のモチベーションアップについての記事はこちら:

小説執筆のモチベーションを上げる私の方法と物語の出だし(序盤)のアイデアの出し方
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小説のプロット!執筆後に誰かにストーリーを話す際に役立つ!

何がいいって、自分の作品の大枠を把握しやすいこと(笑)

起承転結の、どこからが「起」で、どこからが「転」なのかなど、つかみやすいのよね。

なので、書いた後に誰かに物語の概要を話す時、プロットがあると非常に役に立つ!

はるか

ま、そのためのプロットなので当たり前っちゃあ当たり前なんですけど

私の作品、特に最初の4冊目ぐらいまでは、非常に説明しにくいんですよ。

「群像劇!」って言ったら早いのはわかってるんですが、それ以外の言い方ではけっこう難しく……。

やっぱり、プロットなしで流れるように書いてるからかな、と思います。

それはそれで、一応「児童文学」なのでいいかな、とは思うんですが。

小説は、おもしろければOK。

はるか

読者を楽しませたもん勝ち。

正解なんてないし、万人に花丸もらえるものなんて書けるはずないんですから。

でもやっぱり、プロットがあると「ぼんやりとしにくいな」と思います。

物語が引き締まりやすいというか。

小説のプロット!もちろん出版社の編集者さんに企画を出す時に使える!

そして何より、プロの作家だと、出版社さんなどの編集者さんに企画を出す際に、

プロットは必須なんですよね。

私はプロットが苦手なので、つい「完成した原稿を持ち込む」スタイルをしがちなんですが、

今後はプロット力をもっと磨いて、たくさん企画を出していけたらなぁ、なんて思ってます。

 

はるか

がんばるぞー!

 

さて、「小説を書くにおいてプロット作成が魅力的だという理由」について書いてみましたが、いかがでしょうか。

いつか「プロットを見せあう会」とか、やってみたいなぁ。

 

小説を複数視点で書くことについて私が気を付けていることはこちら:

父母の似顔絵小説を複数視点(主人公が二人以上)で書く時のこつ・気を付けたいこと

 

トップの写真は、近所のヒマワリ。

拙著『HIMAWARI』も、どうぞよろしくお願いいたします!

 

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