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「大好き」の理由は「好きだから」

レゴの女の子


私の息子は、もうすぐ4歳になります。

3歳を過ぎてから、言葉の数がぐっと増え、短くはありますが文章でも話してくれるようになりました。

3歳半を過ぎてから、彼は毎晩寝る前に私にこう言います。

「ママ、好き」

初めてこう言われた時は、嬉しくって嬉しくって、なんとも言えない幸せな気持ちになりました。

その翌日も、同じように言ってくれました。

ま、その直後に、

「わんわん、好き。バイキンマン、好き」

とつづいたので、少しばかり寂しい気持ちになったんですけども(笑)

「好き」から「大好き」になった時に浮かんだ疑問

初めて坊が「好き」と言ってくれてから数か月後には、グレードアップしました。

「ママ、大好き」

になったのです。

これまた嬉しくて、嬉しくて、ぎゅっと抱きしめたものです。

でも、ふと疑問が。

私のどこを好きなんだろう、と。

私は良い母親ではありません。

料理もへたくそ。かわいくなんて盛り付けなんてことも、もちろんできない。

すぐに坊に「速く!」と言ってしまう。特に朝の準備の時。

子どもの前でもすぐに泣くし。

家で仕事をしているので、できるだけ坊が家にいる時には控えているけれども、締め切り前とかはどうしてもかまってあげられない。

「土日」は私の体力回復を優先してしまうため、あまり毎週なんて出かけられない。

おもちゃも誕生日とクリスマスぐらいでほとんど買わない。

挙げだしたらキリがない。

 

だから、思ったのです。

どうしてだろう?って。

 

「子どもだから母親が好きなのは普通」というのは全てにあてはまらないと思う

だいたいの子どもは、親のことが好き。

近年問題になっている「虐待」などで悲しい思いをしている子どもさんでも「それでも好き」と答える子も多いそう。

だからって、子どもが親を好きなのが当然か。

私は違うと思います。

親子とはいえ、別の人間。一人の人間と一人の人間の、いわば「人間関係」ですから、相性ってものがあるんじゃないかと。

赤の他人でも、数度も会わないのに「合う」人もいます。そういうもんかな、と。

なので、親である立場上、「子どもは親が好き」ということを決めつけたり、それにあぐらをかくのはとっても危険なんじゃないかと思っています。

人にはそれぞれ「都合のいい愛し方」と「都合のいい愛され方」があり、それが気に食わないと、残念ながらくつがえすことは困難。

ということは、「坊とって良い母親ではない」と思っている私ですが、もしかすると彼の「好きな愛され方」にヒットしたということなのかもしれません。

 

「どうして大好きなの?」と子どもに聞いてみた

まだ3歳で語彙力もないし、ほんとは聞いちゃだめな気がしましたが、昨夜、聞いてみたんです。

日課のように寝る前に「ママ、大好き」と言ってくれるので、その直後に。

「どうして、ママ大好きなの?どうしてそう思ったの?」

坊は、まさかそんなこと聞かれると思っていなかったんだと思います。

いつもなら、「お母さんも坊が大好きよ」と返すからです。

(ちなみに坊は、「ママ」と「お母さん」、気分によって呼び方を変えます)

 

坊はビックリした顔でかたまりました。

そして、首をかしげました。

しばらく経ってもだまったままなので、

「変な質問しちゃったね。いいんだよ」

と返すと、小さい声でこう返ってきました。

 

「好きやから」

 

好きやから!?

大好きなのは、好きだから。

 

彼の少ないボキャブラリーを駆使した結果。

あー、そうだな、と思いました。

 

私も、坊の見た目がかわいいから、ヘンテコなダンスが上手だから、疲れた顔をしていたら頭をなでてくれるようなやさしい子だから、好きなんじゃないなぁ、と。

もちろん、子どもの長所は誇らしいけれど、それが「好き」という主要な理由になるわけじゃない。

 

「好き」ということに自信を持つことは関係を深める

きっと近い将来、「ママ、きらい!」と言われる日がくることもあるような気がします。

けれど、そうやって感情を表に出すのっていいことよね。

もう私は、坊に「どうして好きなの?」と聞くことは一生ないように思います。

そんなことを聞くよりも、この先に困ったことがあった時、愛された喜びを思い出せるように、完全に与える側になりたいです。

「好きでいてもらえる自信」は少なかったとしても、「好きでいられる自信」はこれからずっとあるんですから。

 

私のたった一つの愛情表現のルール

一応、自分の思う「親」の理想に向かって情報を集めたりはしていますが、だからと言ってそれだけをするなんてことは私には無理です。

でも、子どもが私を「お母さん」と呼ぶようになってから決めたことが一つあります。

それは、子どもが「ギュってして」など、スキンシップを求めてきたら、必ずそれに応えること。

例え仕事中でも、料理中でも、トイレ中でも、電話中でも、中断して「ギュって」するようにしています。

(というわけで、子どもが歩くようになった頃からは特に、トイレは余裕をもって行くようになりました(笑))

これが、私の愛情表現のたった一つのルール。

うちの子は、おそらく寂しいと感じると「ギュってして」と来ます。

「なんで今!?」と思う時も度々ありますが、それは私の事情であって、彼には関係ないんですよね。

今んとこですが、この方法は坊が愛情を感じる最大の時間になっていると思います。

 

「大好き」なのは、「好き」だから。

答えになっていないようで、一番核心をついているような気がします。

 

一番上の写真は、こんなパワフルなお母さんになりたいという願いを込めて(笑)

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