こんにちは、児童文学作家の嘉成晴香です。
2026年6月17日~21日、東京の浅草九劇さんで、拙著『人魚の夏』がエリィジャパンさんにより音楽劇になりました!
児童文学が舞台化されるまで、どんな経緯を辿ったのか!?
それを備忘録として、何回かに分けて書いてみたいと思います。
長くなるので、お暇な時にどうぞ。
原作は、こちら!!
児童文学が舞台化!エリィジャパンの石垣エリィさんのXのポストから始まった
2025年9月の初旬、私のX(旧Twitter)のタイムラインのおすすめにあるポストが流れてきました。
「おすすめの児童文学を探しています。ファミリーミュージカルつくる!!!」
石垣エリィさんのXより
それが、今回舞台化してくださった、エリィジャパンの総監督、石垣エリィさんでした。
互いにフォローしているわけでもなかったのに、こうして巡り合ったのです。
そのエリィさんのポストには、リプライに自薦・他薦の名だたる児童文学が並び、中には映画化されたような作品もありました。
私は「たぶん無理だろうけど、何でも始めて見なきゃわかんない」という軽い気持ちで、この『人魚の夏』をポストに書き込み、しばらく経った9月の下旬のこと……
石垣エリィさんからメッセージが届き、びっくり。
はるか
って声が出ました。
後から聞いたお話ですが、エリィさんは、Xでおすすめされた本を全て購入し、選んでくださったとのこと。
私はすぐに、『人魚の夏』の出版社であるあかね書房さんに連絡しました。
こんな感じで、舞台化が決まったわけです。
児童文学を舞台化するにあたって私が考えたこと!
ドラマでもアニメでも映画でも、原作があるものは、何かでもめたり、悲しい事件に発展したりすることもあるって、これまでのニュースなんかで知っていました。
というわけで、私は「舞台は舞台で、私は原作者としてただ楽しみに待とう!」と思いました。
舞台化するにあたり、エリィジャパンさんは「どこまで脚色していいか?」や「新しいキャラクターが出ても大丈夫か?」など、たくさんきいてくださいましたから、その安心感もありました。
はるか
本当に私の世界で舞台なり映画なりを作りたいなら、それは世界で私しか作れません。
でも、私にはそんな技術も力もない。
小説には小説の見せ方があるように、舞台には舞台の見せ方がある。
私はお芝居のプロじゃないんだから、お芝居のプロを信じよう。
その道のことは、その道のプロに。
そう思いました。
一番してはいけないことは、私のせいでお芝居が目減りすること。
音楽劇に関わる方々が、思う存分、目一杯できなくなること。
小説に出てくるキャラクターって、ほんとに必要最低限なんですよね。
でも、名前が一瞬しか出てこないキャラクターがいたり、名前もないけれど数行だけのキャラクターもいる。
なにより、小説の主人公達が現実にほんとにいるなら、クラスメイト達と触れ合いがあるのは必然。
今作なんて特に、合唱の話だしね。
ということで、音楽劇『人魚の夏』には、原作にないキャラクターが何人も登場。
これがね、またいいんですよ。
彼らのおかげで、原作の主人公達がちゃんと「5年1組」という組織に属していることが明確になるし、何より、楽しそう。
キャラクターが増えたのに、原作の主人公達の性格に、いい意味で影響を与えなかった脚本家の榎本純先生の筆力たるや。
「5年1組の成長」というクラスを描いてくださったおかげで、これまたいい意味で主人公が主人公らしくなくなり、新しいキャラクター一人一人が主人公に見えてくるんだから、不思議。
脚本の榎本純先生が、原作のセリフそのままを随所で出してくれたおかげで、原作を変えるということなく、原作に「加える」という形でつくりあげてくださったこと、もうすばらしいとしか言えません。
とってもとっても嬉しく、感激しております。
エリィジャパンさんと、榎本純先生に舞台化してもらえて、本当に光栄でした。
児童文学が舞台化!オーディションには300人もの方が応募してくださったとか
そして始まったキャストオーディション。
最初の書類選考では300名もの方が応募してくださったそうです。
実技オーディションでは、原作を読みこんだ方々が、夏や知里など思い思いの恰好をしてご参加くださったとか。
はるか
こうして、ダブルキャスト、シングルキャスト、2チーム(TEAMメロディーとTEAMハーモニー)さんが決定。
どんな方が選ばれるんだろうと思いながら、ドキドキでした。
後で、観劇後の感想を書くときに述べようとも思っていますが、このキャスティング力がね、すごいのよ。
みなさん、ほんとにぴったりで。
私のお付き合いのある編集者さんなんて、観劇後「この方がいるからこの演劇をしようと思ったんじゃないの?」と思うぐらいぴったりだったと言っていました。
児童文学を舞台化!エリィジャパンさんと初対面!緊張したのもいい思い出
2026年2月の半ばに、エリィジャパンの石垣エリィさん、映像などを担当されてる大口さん、そしてあかね書房の編集者さん、私の4人で顔合わせをさせてもらいました。
その直後に書いたブログは、こちら。
この顔合わせの帰り道、私が思ったのは……
はるか
でした。
小説とちがうことは、当たり前なのでわかっているつもりでしたが、もっと、想像以上にちがう、ということ。
でも、原作を私の作品にしてもらえるということは、起点は小説も舞台も同じだということ。
ますます、ワクワクしました。
どう演劇にしていただけるんだろう。
そもそも、大人が小5を演じるって、できるのかな?(最初に気付けって感じですが)
でも、「いい作品にします」って、エリィさんがまっぐに私に視線を合わせて言ってくださったのがうれしかった。
初めてお会いしたのに、何にも知らないのに、私にかけてくださる言葉一つ一つに説得力と愛情があった。
お会いできて、ほんとによかったな、と思いました。
次回は、児童文学を舞台化!脚本と作詞について、書きます―!



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